窓の押さえゴムを、ビートからコーキングに打ち替えしました。コーキングのメリット。

熊本市東区のお客様からリビングの窓ガラスがグラグラするので修理の見積もりをしてもらえませんか?とこの様なお問合せが入りました。「窓ガラスがグラグラする状態ってどんな感じなのかな~」と色々と想像しながら現場にお伺いしました。

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「忙しい所、小さな仕事ですみません。。アレなんですけど、窓にホラ隙間が空いていて・・」と指を指された方をみてみると確かにサッシとガラスに隙間が出来ている状態でした。どれどれ、と近くで確認すると、窓の押さえゴムである片ビートが一部外れており、その事が原因でガラスがズレてしまったトラブルだと判明しました。本日はこちらの現場で行った、窓のトラブルについて、コーキングへの打ち替え作業を行うにいたった経緯やコーキングのメリットについて記事にしています。窓のゴムについて情報取集されている方には参考になるかと思います。

窓のゴムについての記事は別にも下記内容も執筆していますのでご興味のある方はご覧ください。

グレチャン(ビート)とコーキングは何が違う?使用されている場所や、安全性などを解説

窓のゴムパッキンがカビで汚い。窓のゴムを交換したい人向けの記事です。

窓のビートをコーキングに打ち替えた理由

お客様には「これは良くないですね。このままだとガラスが割れる危険性もありますし、何より隙間風が入って部屋の断熱性も著しく悪いでしょう」とお伝えして片ビートを再度取付直すご提案をさせて頂きました。片ビートはサッシの溝幅とガラスの厚みによりサイズがありますので、既存の外れた片ビートは別でとっていないかお聞きしました。すると、既に処分して手元にはないと言う事です。新しい片ビートを入手する事も出来きますが、後日作業になる説明をすると「また外れるかもしれないので何か別のものってないんですか?ほら、こっちの部屋のゴムも。。。」と、隣の部屋の間仕切り戸を開けて案内されたテラス窓も片ビートが”ベロン”と外れてしまっています。こちらにはまだ明確な隙間は出来ていませんが、時間の問題でしょう。

お客様には、ゴム(片ビート)で一部補修するよりも少し高くなりますが、一度ゴムを全部外してコーキングに打ち替える事をご提案しました。コーキングに打ち替えれば、片ビートの様に”ベロン”と外れる事もなくなります。

お客様も多少お金がかかってもしっかり修理してもらった方が良いという意向でしたので、コーキングへの打ち替えをご了承されました。コーキング施工であればいまから工事が可能だった事も、お客様のご意向に沿っており前向きに提案を受け入れて頂ける要因だったのではないでしょうか。

コーキングのメリット

コーキングに打ち替える事のデメリットは修理費用が少し高くなる事です。片ビート交換であれば数千円で終わる作業が、コーキング施工になると1窓1万円は超えて来ます。一方メリットも大きく下記2点が主なメリットと言えます。

寿命が長くなる(今後の不具合が皆無)

まずは何と言っても、今回の様に”ベロン”と剥がれてガラスとサッシに隙間が発生する可能性は皆無です。施工ミス以外は考えられません。また、外壁のコーキングは経年劣化となるので10年や15年に一度打ち替える事が推奨されていたりしますが、これは建物内部への漏水を防ぐ事が主な目的となります。窓サッシのコーキングは特に打ち直しをする必要もありませんので、末永く使用可能です。

ガラスが割れても割れ落ちない

片ビートやグレチャンと言われるゴムの押さえは主に住宅用のサッシ(戸建て住宅)で使用されているケースが多いです。マンションやビルではコーキング施工されている事の方が一般的になります。理由の1つにガラスの滑落防止が考えられます。高い階層でガラスが割れてしまった場合、割れたガラスは落下するかもしれませんが、それ以外のサッシ枠に残ったガラスはどうでしょう。ゴムの押さえでは、サッシ枠に残ったガラスの重さに耐える事が出来ずに、ガラスが抜け落ち二次被害が発生する危険性があります。コーキングで接着されているガラスはそうそう抜け落ちませんので滑落防止と言う意味では最適な仕様であります。

コーキングの打ち替え方法

コーキングの打ち替え方法を簡単に説明します。

1.コーキングを充填するサッシの際について、マスキングテープを巻きますので、ガラス及びサッシ部分の油脂や汚れを取り除きます。

2.ヘラのサイズに合わせて、コーキング目地の幅を検討しますが、適切な目地の幅を設定してマスキングテープを貼ります。このマスキングテープは所謂、養生テープとなります。

3.コーキングをコーキングガンにセットして目地に充填して行きます。コーキングの先端を適切な幅にカットする事で、コーキングの無駄遣いをなくす事ができます。

4.しっかりガラスとサッシの際にコーキングを充填したら、ヘラでコーキングを切って行きます。

5.養生のマスキングテープを剥がして作業完了です。

まとめ

本日は熊本市東区で行った窓の不具合についての記事でした。サッシとガラスの押さえゴムは通常グレチャンが使用されている事の方が多いですが、稀に今回の様な片ビートで取付けられている現場があります。グレチャンはガラス全体が巻き込まれてサッシに納まっているので、そうそう外れ落ちる事はありませんが、片ビートはガラスとサッシの隙間に差し込まれているだけなので経年劣化でゴムが変形すると今回の現場の様なトラブルになる事もあります。いずれにしましてもお客様にもご満足頂く事が出来ましたのでよかったです。

Posted by doorrd