グレチャン(ビート)とコーキングは何が違う?使用されている場所や、安全性などを解説

ガラスと窓サッシを固定する部分をビートグレチャン(正式にはグレイジングチャンネル)と言います。ビートとグレチャンの違いや交換する際の費用などについては(窓のゴムパッキンがカビで汚い。窓のゴムを交換したい人向けの記事です。)←こちらで詳しく解説していますのでご一読下さい。また窓サッシ専用のこうしたゴム以外にもコーキング(シリコンと同じ意味で使用)でガラスと窓サッシを固定している場合があります。

この違いは何か?

という事で今回は、グレチャン(ビート)とコーキングが使用される窓枠のフチについて、意図的に区別されているものなのか、安全性はどちらが高いのか、その他、窓のゴムパッキンを交換する時などに、業者との話す上で知っておいた方が良い情報等、解説しています。参考にして頂ければ幸いです。

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グレチャン(ビート)とコーキングが使用されている場所の区別について

グレチャン(ビート)とコーキングが使用されている場所に厳格な線引きはありません。ただ一般的には木造戸建て住宅にはグレチャン(ビート)が使用されて、マンションやビル系の窓サッシにはコーキング施工されている事が多いです。

団地(市営・県営)ではグレチャンで収まっている事が大半です。

理由として考えられるのは、サッシの溝幅防災が影響しているものと思われます。

グレチャンとサッシの溝幅

グレチャンを選択する時に最も重要になって来るのはサッシの開口とガラスの厚みです。この2つの情報を基にグレチャンの種類(サイズ)を選定します。ビートも同じ考えです。

サッシ開口が9mmで3mmのガラスを使用するのであれば、その規格のグレチャン。

サッシ開口が11mmで5mmのガラスを使用するのであれば、その規格のグレチャン。

サッシ開口が9mmで6.8mmの網入りガラスを使用するのであれば、その規格のグレチャン。

この様なイメージです。(ビートも同じ考え)

この様な観点から、住宅のサッシは規格品になっていますので、サッシとガラス、グレチャンの選定が容易です。一方ビル用サッシはその多くはオーダーメイド仕様になっているので、1つ1つ選定をしていく必要があります。またサッシ開口が規格品よりも広く特殊な仕様もあり、グレチャンを選定する手間を考えるとコーキング施工を行った方が臨機応変にあらゆるサッシ溝幅とガラスの厚みにも対応出来るので柔軟的な施工が可能です。

この事も、マンション・ビルではコーキングでの納まりで工事を行うのが当たり前になったのではと思われます。

グレチャン(ビート)とコーキングの安全性

前述した利便性もさることながら、安全性についてもコーキングが採用される理由があります。グレチャンやビートがゴムでガラスを挟み込み固定しているのに対しコーキングは、窓サッシの隙間にコーキング(シリコン剤)を充填し接着します。

例えばガラスが割れてしまった場合を想像してみて下さい。ガラス中央部分が割れてしまい、自分の背丈よりも高い部分に大きなガラスがぶら下がっているイメージです。少しでも振動を与えようものならサッシ枠から抜け落ちかねない状況です。コーキングであればこの状況でもサッシ枠に入っているガラスが抜け落ちるリスクは少ないです。

一方でグレチャンで固定されているガラスはいつ落ちてもおかしくない状況であり、ビートで固定されているものは既にガラスが落ちて床でバラバラになっていると思われます。

そういった意味では防災時、ガラスの落下で怪我をするリスクが一番低いのがコーキング施工をされた窓サッシと言う事になります。マンションやビルは階層が高いのでこういった事も配慮されコーキング施工が当たり前という感じになっています。

店舗や会社もコーキングが一般的?

店舗は1階部分しかない建物だとしてもコーキング施工が圧倒的に多いです。スーパーやパチンコ屋、洋服屋、美容室、病院、色々な店舗の施工を行っておりますが8割程度がコーキング施工の印象です。

いくら店舗といえどもそもそもの作りが木造住宅だったりする事もありますので、その様な造りの所はグレチャン(ビート)の時もあります。

また、会社や工場は半々のイメージです。コーキングの所もあればグレチャンの所もあります。ただオフィスがビルに入っている会社は建物の造りがビル仕様になるのでコーキング施工されている事と思います。

グレチャン(ビート)とコーキングを変更してもよい?

グレチャン(ビート)からコーキング施工に変更される事は全く問題ないと思います。

ただ、現在がコーキングでそのコーキングからグレチャン(ビート)に変更されるのは検討する必要があります。戸建て住宅などではそれ程気にする事もありませんが、マンションやビルの場合は原則やめておいた方が間違いないでしょう。

まとめ

本日はグレチャン(ビート)とコーキングについての違いや使用用途など掘り下げて解説しました。窓のフチが気になる方に読んで頂きたい記事です。

Posted by doorrd