窓のゴムパッキンがカビで汚い。窓のゴムを交換したい人向けの記事です。
当社でも窓のゴムパッキンのカビが酷いので取替えてくれませんか?と言うお問合せがたまに入ります。
また男性のお客様からは自分で窓のパッキンを交換出来そうなのでゴムパッキンだけ販売してくれませんか?
と言うご相談もあります。あの”窓のゴム”はDIYで取替える事も出来ますがいくつか押さえておくべき注意点があります。
本日は、あの”窓のゴム”をDIYで取替える場合の注意点など記事にしてみました。参考にされて下さいね。
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窓のゴムパッキンは何と言う名称?
窓のゴムパッキンの正式な名称は「グレイジングチャンネル」といいます。
このグレイジングチャンネルは「グレチャン」と約された名称で呼ばれる事が多く、似た様な物に「グレイジングビート」と言う物もあります。こちらも約されて「ビート」と呼ばれる事が一般的となっています。
この、グレチャンとビートの違いですが、
グレイジングチャンネル(グレチャン)=ゴムの部分が”コの字”になっていて、ガラスを覆うような形状でガラスとサッシの間に挟まっています。
グレイジングビート(ビート)=グレチャンと違う点は”コの字”になっておらず、ガラスとサッシの隙間に前後からゴムを差し込む様にしガラスを固定しています。
どちらも目的はガラスを固定する為のものです。
コーキング、シリコンとも言われる物がガラスとサッシの間に充填されている事があります。一見グレチャン等と見分けがつかない場合もあります。
まとめますと、窓のゴムパッキンは「グレチャン」「ビート」「コーキング」のいずれかと言う事が殆どです。
窓のゴムパッキンは何処で売っている?
DIYで窓のゴムパッキンを交換する時、窓のゴムパッキンを入手する必要があります。
シリコンであれば近くのホームセンターで購入する事が出来ます。「グレチャン」や「ビート」も大型のホームセンターに置いている事もありますが結構レアな商品なので中小規模のホームセンターにはおいてない事も珍しくありません。店員さんに「グレチャン下さい!」と言っても「グ・・グ・・グレ?何ですか?」と言われるかもしれません。
そんな時はネットで購入できますのでご安心下さい。
グレチャンやビートの購入ポイントは、サッシの溝幅とガラスの厚みを事前に測っておく事です。サッシの溝幅とガラスの厚み、グレチャンの色が分かっていればネット購入も簡単です。必要なメーター数だけ購入出来ますので経済的にもありがたいですね。
それでも人に聞きながらではないと心配と言う方は”ガラス店”を訪ねてみて下さい。残念ながら当社では部材販売を行っておりませんが、ガラス店の中には材料だけ販売してくれる所もある様です。その場合は事前に電話で問い合わせて行く方が良いと思います。
窓のゴムパッキンの交換方法
窓のゴムを交換する場合は、
「グレチャン」の場合
「ビート」の場合
「コーキング」の場合
でそれぞれ異なります。グレチャンとビートは基本的に作業工程が異なります。サッシとガラスを固定していると言う部分では同じですが、ゴムの構造が”コの字”になっているか、いないかで取替える容易さが変わって来ます。解説しますね。
引き違いサッシの場合
グレチャンの場合
サッシの四隅のビスを外す。4本~6本のビスでサッシが組まれていますので、L字にサッシをばらします。中央に中桟(ナカザン)がある場合はその部分もビスで留まっているのでビスを外す必要があります。この場合のL字でばらした方が作業はし易いと思います。
サッシをばらせばガラスが抜ける状態になりますのでガラスを割らない様に慎重にサッシからガラスを抜き出します。
グレチャンは”コの字”にガラスを覆っていますので一旦ガラスを取り出し、作業台などに乗せて新しいグレチャンを巻き直します。その際、既設のグレチャン同様にガラスの四つ角に当たる部分にハサミで切込みを入れないとサッシに上手く収まりませんので注意して下さい。既設のグレチャンと同じ様に新しいグレチャンを巻くと良いです。
ビートの場合
ビートの場合はサッシ枠をL字で外した段階でガラスとサッシからビートが抜け落ちると思います。(抜け落ちなければグレチャンです)抜け落ちるので、そのビートは処分し新しいビートでガラスを固定します。ビートは差し込むだけですが指に力を入れて差し込まなければなりませんのでご注意下さい。網戸を張る時に使うローラーなどを使用すれば比較的スムーズにサッシの溝に入ってくれると思います。
ビートの場合は見分けがつけばそもそも、サッシをばらす必要もありません。結構きつくビートが差し込まれている場合のみサッシをばらし、それ以外はサッシをばらす事無くビートを外す事が出来ます。
FIXサッシの場合
グレチャンの場合でFIX(はめごろし)のサッシになっている事はありません。基本的にビートかコーキングで施工されています。こちらの場合だとサッシをばらす必要はありませんので、前述の交換方法よりはかなり楽な作業となります。まずはビートを取り除く作業から始まります。取れにくい場合は先端の尖った様なものでガラスを傷つけない様にビートに差してビートを取り除きます。その後、新しいビートを差し込めば作業完了です。
ビートはガラスを挟み込むように同時にビートを差し込むと上手く作業が出来ます。
コーキングの場合
コーキングの場合は一旦コーキングをカッターで切り取り新しくコーキングを充填する事で綺麗な状態になります。
切り取るコツとしてはカッターの当てる部分をガラスの方に当てて上から下、もしくは右から左に刃を入れます。その次に。サッシの方に当てて同様に刃を入れます。そうする事でコーキングを期って取り出す事ができます。要はコーキングの厚み分を別々に刃を入れる事によって抜き取ると言う作業を行います。
コーキングを綺麗に抜き取る作業が終わったらマスキングテープでガラス面とサッシ面を養生しシリコンを充填します。コーキング用のヘラで綺麗にコーキングを均しマスキングテープを取ったら完了です。
業者に依頼する時の費用
グレチャン交換
8,000円~15,000円程度
小窓・中窓・テラス窓によって価格が異なりますが、サッシをばらす作業が伴いますので少々費用は高いです。
ビート交換
6,000円~12,000円
作業が簡単な分価格はお安くなります。
コーキング作業
8,000円~15,000円
グレチャン価格と同等です。材料費は安いですがコーキング作業は手間がかかりますので、その分技術料が高いです。
どの作業にしても交換する長さや枚数により価格は異なります。参考価格としてご覧下さい。
まとめ
本日は窓のゴムについて詳しく解説しました。カビが気になると言う事で家中のグレチャン交換をご依頼されましたが、その時は
1枚(900mm×900mmサイズ)あたり3,000円で施工させて頂きました。おそらく多くのガラス店も同様だと思いますが数が多ければ多い程、1枚当たりの価格もお安く提供出来ます。1枚・2枚であればDIYで、数が多いと業者に相見積もりを取って依頼した方が安く楽だと思います。
賢く使い分けて下さいね。