雨戸修理は下枠破損の為、レールの新規取付とシロアリ対策も行いました!
雨戸の下枠レール部分が破損していて従来使用できる雨戸が使えなくてお困りのお宅にお伺いしました。こちらの現場は福岡県外のお住いの娘様からのご依頼で「実家の母親が住む住宅の雨戸修理のお見積をして頂きたい」という趣旨のご依頼でした。ご高齢のお母様が一人で暮らされているので、変な業者から高額の請求をされては大変、と慎重に業者の選別をされていらっしゃいました。
数社相見積もりの結果当社にご依頼頂けたので、精一杯頑張らさせて頂きます!
実は、この下枠、これだけボロボロなのには理由があり、シロアリが巣を作っている様でした。当社は害虫駆除業者ではありませんが、スタッフの中に以前害虫駆除の仕事に従事していたスタッフがおり、今回は雨戸の下枠のやり替えを行うと同時に、シロアリ対策も一緒に施工させて頂きました。
施工実績となりますのでご興味のある方は是非ご覧下さい。
雨戸修理の施工方法
それでは、下枠がボロボロで現在は使用出来ない状態の雨戸の下枠を再生し、さらに原因のシロアリ対策を行って行きたいと思います。
まずは、もう既にお役御免となっている下枠を撤去して行きます。手で強く引っ張れば簡単にボロボロと木片を落としながら簡単に外れて行きます。
下枠の撤去
はい。ある程度綺麗に剥がれましたね。一部バールを入れてバキバキと剥がす部分もありましたがそれ程苦労もせずにここまで出来ました。写真に見えている窓の下部分は基礎に乗っている躯体の部分の木造になりますので建物としては非常に重要な部分です。ここがシロアリに食われるとかなり危険性が高まりますのでこの部分に薬剤を噴霧してシロアリ対策を行います。
シロアリ対策
直接被害が発生している箇所や床下等に広くシロアリ駆除用の薬剤を噴霧しシロアリから家を守ります。現場の住宅はやはりシロアリが好む布基礎でした。布基礎は湿気が多くなる傾向にあるので害虫が住み着きやすいと言うデメリットがあります。最近の住宅はほぼベタ基礎なのでシロアリの発生率は少ないですが、やはり0ではありませんので数年に1度のメンテナンスも忘れないない様にしたいものです。
ちなみに、布基礎とは、床下で多くの支えが立ち上がっており、その部分のみで建物を支えている構造です。立ち上がりの部分だけに鉄筋が入っており点で住宅を支えているイメージです。地面は土である事が多く、コンクリートで固められている場合でも表面上だけなので築年数の経過と共に土が露出している事も良くあります。湿気が多いので、害虫が好む環境です。建設コストが安いので従来はこの方法で建築されている住宅が多かった様です。
一方、ベタ基礎とは建物が乗る敷地全体をコンクリートで固めて地面のコンクリートから家を支える立ち上がりのコンクリートまで全てに鉄筋が入っており面で住宅を支えているイメージです。阪神淡路大震災以降からベタ基礎が普及し始めて現在の住宅ではほぼベタ基礎で建築が行われます。大量のコンクリートと鉄筋を使用するので、野に基礎に比べてコスト高になる事は言う事もありませんが、耐震性に優れていおり、分厚いコンクリートの基礎となる為に地面からの湿気が住宅の木造部分に影響を与える腐食の心配も軽減されます。
木材保護は塗料で耐水性アップ
雨戸の修理では、塗料を使用して、その耐水性、耐久性をアップさせるのも重要やポイントです。木造住宅の場合は、雨戸が建物に直接取り付けられている事も多く、雨戸修理や雨戸交換を行う時に古くなった建物の一部が剥がれて補修を行うケースもあります。また今回の様に雨戸が木製も場合もやはり塗装で木材を保護してやる事も非常に大切です。
ボロボロになっていた下枠を再生しました。ガッチリ固定しましたのでまたしばらくは安心して使用できると思われます。最終的には雨戸の戸板を取付けられる様に仕上げる事で工事完了です。
この戸板の収納ですが、写真のさらに左面にも窓があり、そこに6枚分の戸板を収納できる大きな戸袋があります。収納部分は写真に写っていませんが、この雨戸は一旦左側に抜き出し、その戸袋に収納する特殊な造りです。
戸板には車が取付けられていて、レールを滑らせる事により比較的楽に戸板の出し入れが出来る仕様です。しかし、結構ご高齢な家主の方が戸板を出し入れできる事にはちょっと驚きでした。
まとめ
本日は、木製雨戸の下枠部分がボロボロで壊れている現場で雨戸修理とシロアリ対策を行った現場の施工実績の記事を書きました。工事中一定間隔で差し入れも入れて下さり大変お心遣いをして頂きありがとうございました。
木製雨戸のレールが壊れているケースや、アルミの雨戸のレールが壊れているケースでも修理実績が多数あります。(その他の雨戸修理の記事はこちらからご覧いただけます→雨戸修理を安く行いたい!レール部分の再生工事です。)サッシ屋では、サッシを販売するのが仕事なのであまりこの様な修理を行いません。修理するよりは新しい雨戸や窓シャッターへの交換を勧められます。
ただ、予算をあまりかけたくない方や、いつまでその住宅に住むか不明な方は、コストを抑えた修理を行いたいと言うのがお客様のニーズです。当社では可能な限りお客様のニーズにお応えできる様に工事を行っています。
こちらの現場でも、「雨戸を新しく替えるつもりはない!」というご要望のもと、雨戸修理で対応させて頂きました。ご利用ありがとうございました。