アルミサッシが変色して白くなるのはなぜ?原因や掃除方法を解説

多くの住宅で採用されているアルミサッシですが、経年劣化により白く変色することがあります。

住宅の美観を損ねるため、きれいにしたいと考えているものの、

「どのように掃除したらいいのか分からない」

と悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、アルミサッシが白く変色する原因や掃除方法について解説します。

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アルミサッシが変色して白くなる原因

まずは、アルミサッシが白くなる原因について見ていきましょう。

そもそもアルミサッシとは、アルミニウムを主成分とした合金でつくられたサッシのことです。加工しやすく軽量であり、なおかる価格が安いこともあり、高度経済成長期から一般の住宅に普及しました。

ただ、アルミサッシは熱伝導率が高く、住宅の断熱性が低くなりやすいことがデメリットです。アルミサッシに室内から触れてみると、夏は暑く、冬は氷のように冷たくなるのは、熱伝導率の高さが原因です。

そのため、近年ではアルミサッシに変わって、熱伝導率の低い最近の住宅では樹脂サッシを採用するケースが増加しています。とはいえ、依然としてアルミサッシの普及率は80.5%を高い水準を維持しています。

実際に、自宅のサッシにもアルミサッシを採用しているという方が多いのではないでしょうか。しかし、アルミサッシは経年劣化が進むにつれて、変色して白くなることがあります。

窓のサッシとして使用されているアルミは、表面が酸化膜で守られているため、腐食しにくい性質があります。しかし、雨水や雪、結露などで付着したままになると、酸化膜と水分が結合し、次第に白い汚れ(白サビ)に変化してしまうのです。

アルミサッシの変色は取り除ける?

アルミサッシの白く変色した部分は白サビであることがわかりましたが、きれいに取り除くことはできるのでしょうか。

結論として、白サビができて時間が建っていないときに掃除すれば、取り除ける可能性があります。白サビは時間が経つにつれて結晶化が進み、頑固な汚れになってしまします。

そのため、頑固な汚れになる前に対処できれば、きれいな状態に戻せる可能性があるのです。

また、そもそも白サビが発生しないよう、水が付着しているのも見つけたらこまめに拭き取るのも効果的だといえます。

変色したアルミサッシの掃除方法

白く変色したアルミサッシを掃除するときに用意すべきものと、手順を見ていきましょう。

用意するもの

アルミサッシの白い変色を掃除するときは、以下の2つを用意しましょう。

  • アルミクリーナー
  • 研磨剤が入っていないナイロンスポンジ
  • ウエス
  • フッ素コート
  • ブラシ

アルミサッシの白い変色はサビであることから、サビ落としに効果的な洗剤が必要となります。アルミクリーナーはサッシの表面をほとんど傷めることなく、本来の風合いを取り戻せます。なお、アルミクリーナーの成分は乳酸とクエン酸でできています。

自己判断で、家にある洗剤を使ってしまうと変えて状態を悪くしてしまう可能性があるため注意してください。

また、アルミサッシの白サビを落とすときは、研磨剤の入っていないナイロンスポンジを用意することもポイントの一つです。研磨剤入りのスポンジは汚れを落とすのに適していますが、アルミサッシの表面を傷つけてしまうのでおすすめしません。

掃除の手順

白サビが発生したアルミサッシの掃除手順は以下のとおりです。

  1. 洗剤を使用する前に、水とブラシで落とせる汚れを取り除く
  2. 洗剤をスポンジに含ませて、白い部分に塗布する
  3. しばらく時間を置いて擦り洗いをする
  4. 洗剤の成分が残らないように入念に水洗いする
  5. ウエスで水分が残らないよう拭き上げる
  6. サッシの表面にフッ素コートを塗布する

以上が一般的な掃除手順となります。掃除後、水分が残ったままになるとサビが発生する原因となるため、きちんと拭き上げるのがポイントです。

アルミサッシの白サビに関する注意点

最後に、アルミサッシの白サビに関する注意点を見ていきましょう。

できるだけ早めに対処する

アルミサッシが白く変色しているのを発見し、白サビであることはわかっていても、

「目立たないしそのままでいいかな」

「サッシは問題なく使えるし、とくに何もしなくていいだろう」

と考える方もいるでしょう。

しかし、白サビはアルミサッシを腐食させている証拠であるため、サッシの使い勝手に問題がなくても放置するのはおすすめしません。白サビが発生したまま放置すると、サッシ本体の腐食が進み、変形したり、サッシが破損したりする可能性があります。

そのため、アルミサッシの白サビを見つけたら、早めに対処するようにしましょう。

こまめに掃除して発生を防止する

アルミサッシの白サビを見つけたら早めに対処することが大切ですが、そもそも発生させないように意識することも重要です。

白サビの発生を抑えるのに最も効果的な方法は、こまめに掃除することです。

とくに、雨水や雪などが付着した状態が長く続くと白サビが発生しやすくなるため、水分や汚れが付着しているのを見つけたら拭き取るようにしてください。

もし、乾拭きや水拭きで汚れが落ちない場合、中性洗剤を使って汚れを落としましょう。ただし、中性洗剤の拭き残しは白サビの原因となるため、濃度を薄めて使用し、掃除後はしっかりと水洗い・乾拭きするのが注意点です。

まとめ

今回は、アルミサッシが白く変色する原因や掃除方法について解説しました。

アルミサッシは経年劣化が進むにつれて、変色して白くなることがあります。変色の正体は白サビであり、見つけた段階で早めに対処することできれいに汚れを落とせる可能性があります。

ただ、白サビを放置すると、頑固な汚れになって簡単に落とせなくなったり、サッシ本体に劣化が生じたりすることがあるため注意してください。

ぜひ今回の記事を参考に、アルミサッシが白い変色についての対処法を検討してみてください。

Posted by doorrd