集合ポストの取付を行いました!集合ポストの設置義務や助成金についても解説!

賃貸管理会社様より集合ポストの取付ご依頼を頂きました。築年数の古そうなマンションでしたが「今、福岡市で助成金が出るいい機会なんです。このタイミングで、古くなった集合ポストを交換して入居希望者に内見してもらう時も印象良くしたいと思って!」と仰っていました。集合ポストで助成金が出るんだな~と初めて知りましたので、本日は、集合ポスト取付写真と、集合ポスト関連情報についてお伝えして行きたいと思います。

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集合ポスト取付工事

それでは早速集合ポストを取付けていきます。まずは、既存の古くなったポストを撤去する所からスタートです。

はい、こちらが古い集合ポストです。18戸分の郵便物がここに集まりますが、あいにく5部屋は空室の様です。お部屋を探しの内見者がこちらのポストを見かけた場合、やはり良い印象は持たないですね。ポストの一部分にヘコミがあります。なぜか集合ポストって凹んでいたり壊されてたりしますよね?何故なんだろうか?こんな話をしながら既存のポストを撤去しました。

はい、壁剥き出し状態です。大きな面をとっていたので、いざ撤去してみると寂しい感じがします。それではこちらに新しいポストを取付けて行きます。今度のポストは鍵付きとなっていますので郵便物の紛失もなくなる事でしょう。

コンクリートの壁に下穴を開けています。2段×3列タイプの集合ポストを3つ取付け18戸のポストになります。ポストの取付は、あまり行わないですが仕組みは簡単なので問題ありません。しっかりレベルを合わせて取付作業を進めて行きました。撤去も合わせて2~3時間ほどで取付作業完了です。

集合ポストには設置義務がある?

実は私も今回勉強して知ったのですが、集合ポストには設置義務があるのです。3階以上の集合住宅にはポストを取付しておかなければならないのです。どんな法律かと言うと「郵便法」という法令です。郵便法自体「へ~そんな法律あるんだ~」と言う感覚なのですが、この郵便法には以下の様な条文があります。

第四十三条(高層建築物に係る郵便受箱の設置) 階数が三以上であり、かつ、その全部又は一部を住宅、事務所又は事業所の用に供する建築物で総務省令で定めるものには、総務省令の定めるところにより、その建築物の出入口又はその付近に郵便受箱を設置するものとする。

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つまり、階数が3階以上の事務所や住宅には出入口やその付近に郵便受箱、いわゆるポストを付けなければならないと言う事です。法令なので、守らなかった場合は、郵便物が配達されないなど、そこに住む人が非常に困る事になる様です。

集合ポストのメリット

集合ポストの設置義務は、郵便配達員の方が3階以上の階層まで個別に配達する無駄を省く事が目的にされているようなのですが、住人の方にもメリットがあると思えます。

郵便配達のスタッフはアルバイト・パート・臨時社員などもいます。例え郵便局員とは言え、建物内を出入りされると不快に感じる住人の方もいると思います。特にセキュリティの高いマンションなどでは、1階の郵便ポストに配達してもらった方が防犯上安心だと思います。

集合ポストのデメリット

集合ポストは他の住人の配達物がまとめて同じ場所にあるため、そこに住む住人のふりをしてポストに近づく事が容易にできます。他人の配達物を覗き込み故人情報を盗んだり、ポストから飛び出した配達物を勝手に持ち帰られる危険性が考えられます。

集合ポストの管理は誰が行う

集合ポストは基本的に共用部分に定められているので管理会社や管理組合が管理する事になります。もしも、集合ポストが、破損したり使用出来なくなった場合は、速やかに管理者に報告します。その上で修理を急いで行ってもらいましょう。

集合住宅の助成金について

福岡市では2022年4月5日~2022年12月28日の期間で宅配BOXの導入助成事業が行われていました。

※2022年9月30日を持って交付認定申請の受付は終了しています。

1戸建ての宅配BOXや共用の集合住宅用のポストも申請可能です。今回、ご依頼元の管理会社様はこの制度を活用された様です。補助の対象条件をクリアすると、宅配ボックスの製品購入費(税抜き)、3分の1を補助してくれる制度でした。上限は30万円です。

例えば、10万円(税抜き)の宅配ボックスを購入した場合は33,000円(千円未満切り捨てのため)を補助してくれます。とってもお買い得ですね。工事費用は補助の対象にはなりませんが、そこは工事会社と交渉すれば良いのかなと思います。

実は、この宅配ボックスの助成事業は2021年3月12日~2022年2月28日の期間でも行われていました。現在2022年12月17日時点では補助金は無くなってしまいましたが、もしかしたら翌年、2023年もまた新たに宅配ボックスの助成事業がスタートする可能性は十分にあると言えます。

助成事業の意図

宅配ボックスの助成事業を行っているのは環境局です。なぜ環境局かと申し上げると、脱炭素社会、カーボンニュートラルを推し進める為の取り組みだからです。

近年はネット通販で買い物をする方も多くなっています。それに伴い、共働きの為、日中受け取りが出来ないご家庭では、在宅中に再配達をしてもらう件数も多くなっています。

環境面で考えると宅配業者が自動車で再配達に向かう事で、温室効果ガスの量が増える事に繋がり脱炭素社会を目指す行政としても策を講じたい所です。そこで、考え出されたプランが今回の宅配ボックス導入助成事業です。

大き目の宅配ボックスを設置する事を促進すれば、再配達も少なくなり、環境によい社会構造への一歩にしたいとの意図がある様です。

まとめ

本日は、集合ポストの取付を行った現場がありましたので、集合ポストについて色々調べてみました。施工写真に合わせて、集合ポストが法令で定められている点や集合ポストのメリット、デメリットについても考えてみました。また福岡市で行われている助成事業についても確認していくと、脱炭素社会を目指す取り組みの1つだと言う事もわかりました。

もし、集合ポストを検討されている方は、今後も助成金がでる可能性がありますので行政の発表には、しっかりアンテナを張っておきましょう。

Posted by doorrd