ドアクローザ故障の症状と原因は?代表的な5つの故障例
ドアクローザとはドアの閉まるスピードを調整する設備です。ドアの上段に取付けられている四角い設備で、ドア本体に取付けられています。ドアクローザから伸びたアームはドア枠に接続されているのが確認できます。ドアクローザの機種によってはドアを一杯に開いた時に一時ストップ機能を有しているものもあり、ドアを安全かつ機能的に使用するには、ドアクローザは非常に重要な設備と言えます。
本日は、そんなドアクローザに関して故障の原因として代表的な3つの症状について説明しています。ドアクローザに異変を感じたら早めに修理の算段を立てましょう。
ドアの閉まる速度が速まった
ドアクローザの閉まるスピードが早まった時は故障である可能性が高いです。実は、まだ新しいドアクローザであればスピード調整を行う事で修理する事も可能ですが、10年近くなっているドアクローザは本体そのものを取替えないとドアの閉まる速度をコントロールする事は難しいでしょう。
ドアの閉まる速度が速まると言う症状は、ドアクローザの代表的な故障の状態であり、経年劣化すなわち寿命と考えられます。
ドアのストップ機能が効かなくなった
ドアのストップ機能はドアクローザの種類によってストップ機能付き、ストップ機能なしがあります。
ドアクローザのメーカーとして有名なRYOBIとNEW STAR(日本ドアーチェック製造)にはストップ機能付きの商品とストップ機能なしの商品が販売されており用途に合わせて選択が出来ます。いままでドアを広く開けた時にドアが止まっていたのであればストップ機能付きのドアクローザと言う事になります。このストップ機能が効かなくなった場合、アームの接続部分を調整し修理出来る可能性もありますが、基本的には取替となる事が多いです。
ドア本体から油が漏れだした
ドアの閉まるスピードが早まる以前に、ドアクローザ本体から油漏れを発生する事があります。ドアクローザの閉まるスピードは油圧調整されているものが殆どですので、本体内部には油が溜っています。油漏れの原因は、ドアクローザ内部で亀裂が入ったり、古くなった為に気密が損なわれてしまう事が上げられます。亀裂や気密を修理して油を再度注入する事は出来ませんので、この場合においてもドアクローザ本体の取替をする事で修理を行います。
ドアクローザ本体が外れかかっている
ドアクローザ本体やドア枠に取付けられているブラケットと言われる接続部分が外れかかっているので修理をして欲しいというご依頼を頂く事があります。ドアクローザ及び周辺部材にはドアを開ける時に相当の負荷がかかりますので、ドアクローザそのものは負荷に耐えられる設計だとしても、取付られている相手の材質や取付穴の具合により本体が外れそうになる故障が発生します。
この場合は、ドアクローザを取替える必要もなく修理できると思われます。固定されている部分のネジ穴が広がっている可能性が高いので、少しズラして別の場所に固定し直すか、タッピングを切り直して接着剤で固定し直します。
ドアクローザから異音が聞こえだした
ドアクローザから異音が聞こえ出すという故障もあります。こちらの関しては以前公開した記事「ドアクローザー付近の異音(バキッ・ギー・カチカチ)の原因と改善方法」こちらで詳しく説明していますので、ご一読頂ければと思います。
まとめ
本日はドアクローザに関して代表的な5つの故障例を説明させて頂きました。当社では日々、ドアや窓の修理に対応していますが、ドアクローザが原因のご依頼も月に数件対応している状況です。年間では20~30件といった所でしょうか。その殆どが、今回ご紹介した5つのどれかに該当します。つまり大半のケースでドアクローザの修理を行う場合、本体の取替を行わなければならない可能性が高いと思われます。