門司区でガラス交換作業を行いました。高所作業のパテ施工でしたが無事完了。

門司区の施設から「ガラスの修理を依頼をしたいのですが、相見積もりになりますがご対応可能でしょうか?」とお問合せが入りました。「はい。もちろんご対応させて頂いております」という事で、門司区の現場に伺いました。ご担当者の方にガラス割れの窓を案内して頂きました。施設の室内側からみると天井付近に取り付けられている窓を指さされ「あそこの窓のガラスなんですよね~」と。

門司区のガラス割れ。立っている所から3.6メーター程の位置に取付られている窓です。

私「結構高い所の窓ですね~脚立で届くかな~・・・ボソボソ」

お客様「屋根からガラス交換できるみたいですよ。以前の業者さんは屋根から上って作業をされていたようです」

実際に屋根から上ってみるとこんな感じでした。

門司区のガラス屋・ガラス修理・ドアノブ交換・ドア修理・網戸張替え専用ページ

門司区のガラス交換はパテ施工

木枠のにガラスが入っています。F2N(梨地ガラス)と言う種類の厚み2ミリのガラスです。通常木製建具のガラスの場合には「押縁」と言われるガラスを押さえている木枠があるのですが、一見分かりませんでした。よくよく近くで見て見るとなんと”パテ施工”でガラスが収まっています。パテ施工と言うのはガラスを枠に押し付けた状態で「押縁」などの押さえをせずにそのまま”パテ”でガラスを固める工法です。一昔以前はパテ施工の現場も多くあったと聞きますが現在では殆ど遭遇する事がないレアな施工現場です。

パテ施工でガラスが収まっているケース

現場で作業して15年程になりますが私がいままで遭遇した中でパテ施工だった現場を思い返してみました。思い出せた現場は全部で4ケ所。その内3ケ所が工場でした。そしてもう1ヶ所は下関市の築古団地でした。鮮明に記憶がありますが、

八幡西区の工場、行橋市の工場、小倉の工場、そして下関市の市営団地です。工場3ケ所はガラスがスチール製の枠に収まっている現場で、下関の市営住宅もスチール製の枠だった記憶があります。現在はサッシの枠が工場や市営住宅問わず多いですが、昔の工場、ビル・マンション系はスチール(鉄製)のガラス枠も多くありました。

パテ施工でガラスが収まっているケースとしては、築年数が40年以上経過した工場やビル・マンション系の建物と言う事になります。

パテ施工以外でガラスが収まっているケース

では、パテ施工以外でガラスが収まっているケースとはどんな状態なのでしょうか?

現在のガラスの収まりを考えれば答えは簡単です。グレチャン、ビート、コーキングでの収まりとなります。一般の木造住宅はグレチャンが主流です。マンションやビル・店舗はビートかコーキングでガラスがサッシに収まっています。

パテ施工のガラス交換方法

パテでガラスが収まっている場合のガラス交換方法を説明します。

まず、パテを剥がす(取り除く)事からはじまります。今回の門司区の現場はパテ施工では初めての木枠でした。パテも経年劣化しておりボロボロと比較的簡単に取り除く事が出来ましたが、以前私が経験した現場の大半は、このパテの剥がし作業が最も大変な作業でした。”ガッチリ”固まっているパテはカチンカチンでそうそう簡単に剥がれません。カッターの刃を入れマイナスドライバーとトンカチで”パテ”を叩き砕きながら剥がして行きます。

悪戦苦闘の末パテとガラスを切れに取り除き枠を掃除します。恐らく回り広範囲にパテの残骸が散らばっていますので、その清掃も怠らずに行わなければなりません。ガラスの取付け方法は、先に枠側にクリアのコーキングを適量塗ります。ガラスをコーキングのついた枠にあてガラスが落ちて来ない様に仮で接着します。収まりは”パテ”ではなくコーキングで四方接着し完成です。

門司区のガラス交換、ビフォーアフター

【施工中】

ひび割れたガラスを取りはずしました。パテのボロボロと外れて行きました。

【施工後】

上のR掛かったガラスも適切にガラスカットし綺麗に収まりました。パテの代わりにコーキングで収めて完了です。

まとめ

本日は門司区で行ったガラス交換工事の施工実績を掲載しました。パテ施工と言うレアな施工方法です。私の知る限り現在”パテ施工”でガラスを収めるガラス屋はいないと思います。基本コーキングでの代用を行いガラスを取付けします。パテ施工が主流の時代には恐らくコーキングが普及していなかったものと推測します。コーキングの方が施工性が断然良いですからね。

Posted by doorrd