内窓をネット通販で購入してDIYを行う場合の注意点、メリット・デメリットを解説します。

窓の悩みを解決する為に内窓を設置される方も年々増加傾向です。

内窓をご検討されていて結露などでお悩みの方はコチラの「結露対策の理屈がスッキリ解決!内窓・二重窓・ぺアガラスが効果的な訳」も参考にご覧ください。

実際に内窓の取付け工事を行う際には、近くのガラス屋さんもしくはサッシ屋さんに依頼するか、自分で取付ける(DIY)かを選択する事にります。内窓の取付けは意外と簡単で、業者の私が内窓取付に使用するアイテムは原則ドライバーのみです。もちろん電動ドライバーがあった方が良いですし、私も電動ドライバーと通常のドライバーを使用しますが、物理的にはドライバー1本で内窓の取付が可能と言うイメージです。

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今回は、DIYで内窓を取付けたいとお考えの方向けに、内窓取付の注意点やメリット・デメリットについて解説していきますね。

内窓をDIYで取付ける為の注意点

内窓を取付ける上で押さえておかなくてはならない注意点がいくつかあります。

内窓取付スペースの確認

内窓のメーカーにもよりますが、内窓の樹脂製枠を取付けるに際し、四方70mmの余裕が必要です。

リビング等の掃き出し窓や居室の腰高窓などが内窓設置の候補として挙がっていると思います。出窓などは窓と手前の空間に余裕があり70mm程度の取付けスペースは確保できると思いますが、通常の腰高窓では既存のサッシとその手前のスペースが70mm取れるか注意する必要があります。

70mmのスペースを確認する時には、クレセント(サッシの鍵)が一番出っ張った状態で70mmのスペースを採寸する必要がありますのでご注意下さい。掃き出し窓も同様にクレセントの出っ張りまで考慮して70mmのスペースが確保出来るのか確認して下さい。

仮に70mmのスペースが確保できない場合は付属の枠(ふかし枠)を取付しそのスペースを確保する必要があります。内窓付属の「ふかし枠」はお値段も結構高いので見た目を気にされなければ、ホームセンターで購入できる木材でも問題ありません。要はクレセントの出っ張りまで考慮し70mmのスペースが確保出来れば要のです。

※内窓の種類やメーカーによって70mmでない可能性もありますので詳しくはメーカー又は販売店に確認して下さい。

カーテンの干渉

窓にはカーテンが取り付けられている事が一般的です。内窓を取付ける際は前述の様に最低でも70mm程は室内側に内窓が取付られます。その際に既存で取付られているカーテンへの干渉も注意しておく必要があります。仮にカーテンに干渉する場合はカーテンレールの部分に木材などを当てて”持ち出す”必要があります。もしくはカーテンレール自体で調整できる物があれば、その物との交換が必要です。

もっとも、この際カーテンを取り外して何も付けないと言う選択も無くは無いですが、夜に電気を点けると透明ガラス以外でも外部から人影が見える事も考えられますので防犯上の観点からのカーテンはあった方が良いのではないかと思われます。

窓開口部分のたわみ

ネット通販で内窓を購入し自分で取付ける際には、窓の開口部分の縦と横のサイズを測る必要があります。

この時に注意するのが高さのサイズを測る時です。リビング等の開口部分が広い窓は上部中心の梁の部分が少し落ちていて”たわみ”が発生している可能性があります。高さのサイズを測る時は、窓開口部分の一番右側、一番左側、そして真中の3点のサイズを計測して、どのサイズを採用するのか決める必要があります。

一番右=1950mm

一番左=1940mm

真中=1930mm

仮にこの様な採寸結果になった場合、一番広い「右の1950mm」と一番狭い「真中の1930mm」では20mmの差があります。

この場合は1940mmで発注するべきです。一番狭い1930mmに合わせて施工時にスペーサーなどで調整する事も可能ですが、1940mmに合わせれば各10mmの差で済みますので特に調整する事なくそのまま施工可能です。

この”たわみ”の数値が広がる様であれば、発注寸法を慎重に検討する必要がありますのでご注意下さい。

ガラスの選定

内窓で最も大切な事の1つがガラスの選定です。安さに目を引かれて、ガラスを選定すると思ったよりも効果が無かったと言う結果にもなりかねません。内窓設置の目的が結露防止や防音効果、断熱効果など期待される事があると思いますが、それを左右するのは”ガラス”と言っても過言ではありません。実は私が業界に入って間の無い頃、職業柄、内窓の効果を知っておこうと自宅に設置した事があります。

予算の関係上、単板と言う1枚ガラスを設置したのですが結露対策の為に設置した内窓の効果は思った程ありませんでした。後々経験を積み、お客様宅に何窓もの内窓を設置して来ましたが、やはりペアガラス以上の高機能ガラスでないとそれ程効果が期待できないという事を身をもって体験しました。

内窓の効果を求める為には”ガラス”の選定に注意する必要があると覚えておいて下さい。

内窓をDIYで取付けるメリット

内窓をDIYで取付ける最大の利点は「価格が安い事」です。

ネット通販のキャッチコピーを見ると定価の50%offや55%offと言う見出しを良く見かけます。50%off以上の値引き率はかなり安い価格です。その辺りの小さなガラス屋の仕入れ値近くの値引き率ではないでしょうか。

DIYで採寸や仕組みが理解できる方は業者に無駄な費用を支払う必要もなく、業者とのやり取り、日程の調整など煩わしい調整が必要ありませんので通販で内窓を購入する事は大変なメリットだと思われます。

内窓をDIYで取付けるデメリット

内窓をネット通販で購入してDIYで取付ける事には経済的メリットがある一方で、デメリットもあります。

通販に発注するサイズを自分で測る

ガラス屋さんやサッシ屋さんにお願いすると、スタッフの方が訪問してくれて、適合する内窓のサイズを測ってくれます。「現調(げんちょう)」と言われるこの作業は通常無料で行ってくれます。プロの方が採寸をされるので間違いが殆どありません。仮に間違ったとしてらそれは業者の責任ですので購入者の方には経済的デメリットは発生しません。

発注ミスによる経済的デメリット

前述しました様に、DIYで行う場合、注文の全てに関わる事は購入者の責任となります。内窓は原則オーダーメイドで作製されますので寸法が間違ったからと言って返品や交換は出来ない事は一般的です。

窓の縦・横の開口寸法や、ふかし枠の有無、ガラスの種類、樹脂サッシの色、この様な部分を決定し通販サイトに発注する必要があります。発注ミスをした場合は誰も保証してくれないと言うリスクがあります。

プロに相談する事が出来ない

内窓1つとってもその特徴や機能など素人の方では分からない事が多々あります。実際に何窓も施工実績がある会社と初めてDIYで内窓を取付ける人の知識・経験量は天と地ほどの差があるのではないでしょうか。

ガラス屋さんやサッシ屋さんに内窓工事を依頼すると言う事は、その知識や経験を享受して頂けると言う事に他なりません。プロのアドバイスなどが聞けないと言う事は大変なデメリットではないでしょうか。

内窓取付を業者に依頼する時のポイントと内窓工事代金

内窓工事をプロの業者に依頼する場合は施工実績が豊富なのか、信頼できる業者なのかを見極める必要があります。そういった意味では地元の業者に依頼する事をお勧めします。

また、担当者との相性も非常に重要ですので、相見積もりを取る事は勿論、多少の金額差であれば、相性の良い担当者の会社に工事を依頼する方が後々スムーズに工事が進んでいくのではないでしょうか。

基本的に内窓工事の金額が大きければ大きい程、値引き幅も大きくなる事が一般的です。ネット通販程ではないと思いますが、内窓商品価格は定価の50%~70%で販売されている業者が多いようです。1窓の見積もり以外にも家全体的に内窓を設置した金額も合わせて見積りを出して貰うようにしましょう。1窓だけの設置工事よりもかなりお安くなると思われます。

内窓取付工事代金

1窓だけの取付けでは20,000円~30,000円円程度が相場の金額です。もちろん窓の大きさや、ふかし枠の有無によっても変動します。また、2窓目からは取付け費用が値引きされる事もあります。

2窓目から15,000円~20,000円程度の料金で対応してくれる業者も少なくありません。こちらも窓のサイズや現場の状況により変わってくると思いますので目安として参考にされて下さい。

まとめ

本日は内窓をDIYで取付ける為の注意点やメリット・デメリットについて解説しました。冬場に向けて需要多くなる内窓。今年こそは内窓を設置して悩ましい結露から解消されたいとお思いの方はDIYも含めて内窓設置を検討してみてはいかがでしょうか。

Posted by doorrd