ビル用サッシって何?木造住宅用のサッシとは何が違うの?価格や施工方法などがわかる。
サッシの取替を考えた方で色々な業者にサッシ取替の相談をされると「ビル用サッシ」と言うフレーズを聞く機会があると思います。
サッシにはビル用サッシと言われる物と住宅用サッシと言われる物があります。
細かく判定すると網戸本体もマンション用と住宅用(戸建て木造住宅)によってその作りが異なっています。
本日はビル用サッシに関しての解説をしていきますのでご興味ある方はご一読ください。
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ビル用サッシと住宅用サッシの違い
マンションにお住いの方は基本自宅のサッシを基準に考えられます。
木造住宅にお住いの方も同様に自分が見て触っている窓サッシや網戸が標準だと思います。
実際に見た目には同様に感じるビル用サッシと住宅用サッシですが、実際にはサッシの厚みや切込みの入り方など細かい違いが色々とあります。
根本的にはビル用サッシの方が頑丈でガッチリした仕様になっています。
住宅用サッシは一般的に2階建て程度の住宅に使用しますが、ビル用サッシは高層階の自然環境でも対応出来なくてなりません。
そう言った理由もあり造りがしっかりしているのです。
住宅用サッシの取付け方法
住宅用サッシを取付けるのは主に大工さんです。サッシ屋さんがサッシ取付を行う事もありますが、サッシ屋さんはサッシを販売して実際に取付するのは大工さんと言う感じです。木造住宅のサッシはサッシの回りにフィンが出ているのでそこを木で打ち付ければ取付は完了です。
もちろんレベル出しや防水処理は丁寧に行いますが基本的にはサッシが釘で打ち付けられて固定されているイメージです。
ビル用サッシの取付け方法
ビル用サッシは専門の職人が施工します。基本的に鉄筋コンクリートRC造りのマンションやビルにサッシを取付ける事になります。
住宅用サッシの取付とは異なり溶接で窓枠を固定する事が一般的です。コンクリートに埋め込まれた”アンカー”と言う溶接棒とサッシを溶接して固定する施工方法です。特殊な作業で職人不足が深刻化して来ています。メーカーやゼネコンお抱えの職人さんか独立開業して建設会社から仕事を請けている業者がビル用サッシに取付に従事しています。
ビル用サッシと住宅用サッシの価格の違い
住宅用サッシとビル用サッシは価格が大きく異なります。見た目同じような窓サッシでも価格が2~3倍違う事は当たり前です。
ビル用サッシはオーダーサッシとなりますので、2~3倍それ以上の価格差があっても全然不思議な事ではありません。サッシ修理をするにしても付属の部品は入手できたとしてもサッシそのものは原則その建物を建設した建設会社を通してサッシ修理を行う事が基本です。従って修理費用も高額に請求されたとおっしゃる方も少なくありません。
ビル用サッシは取替可能?
住宅用サッシであれば外壁をカットして古いサッシから新しいサッシに取替える事になりますがビル用サッシが取付られているのはコンクリートです。そう易々とカットして窓の取替と言う事にはいきません。
通常はカバー工事と言って窓枠をそのまま残し古い窓枠の上から新しい窓枠を取付ける方法で工事をします。そうする事によりコンクリートを切ったり、新しく溶接をし直す手間を減らす事が出来ます。ただマンションの窓取替には管理組合の許可が必要になります。
マンションの窓の交換や管理組合の許可については以前記事にした「マンションの窓リフォームは許可が必要って知ってます?二重窓はどうなの?」で詳しく解説していますので参考にして下さい。
まとめ
本日はビル用サッシについて住宅用サッシとの比較など交え記事にしました。私共も日々サッシ修理の現場対応をさせて頂いていますが部品1つとって見てもビル用のサッシは特殊なものも多く材料屋さんなどに問い合わせをしたりし適合可能な部品を探しております。木造住宅サッシは対応しているけどビル用サッシは対応不可と言うサッシ屋もいますのでお困りの時は色々なサッシ業者にお問合せされる事をお勧めします。