防犯ガラスと普通の窓ガラスとの違いは?見分け方や間違いやすい窓ガラスを解説

防犯ガラスについてこのようなお悩みはありませんか?

「そもそも防犯ガラスとは?」

「防犯ガラスを見分ける方法はあるの?」

「防犯ガラスと他の窓ガラスの違いは何?」

住宅の防犯性が高くなっている近年、空き巣の被害自体は数は減少傾向にありますが、それでも空き巣の被害がなくなる可能性はかなり低いため、さらなる防犯対策が求められているのです。

そんな中、生活安全総務課が集計を行い警視庁が発表した「平成22年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」によると、戸建住宅においての空き巣の侵入手口としてもっとも割合が高かったのは「ガラス破り」からの侵入で約7割ほどとなっているため、特に窓ガラスに対しての防犯対策は必要不可欠となっています。

しかし、そもそも防犯ガラスについて理解していないと、防犯ガラスだと思い込んでいるだけの窓ガラスを設置することになりかねません。

そこで、本記事では防犯ガラスの概要と他の窓ガラスとの見分け方を解説していきます。

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防犯ガラスとは?

防犯ガラスは「合わせガラス」と呼ばれるガラスの種類の一部となっており、2枚の窓ガラスの間に合成樹脂などの中間膜を採用している構造をしています。

防犯ガラスの防犯性が高い要因として、中間膜に使用している合成樹脂が割れた窓ガラスを飛び散らないようにしてくれることが挙げられます。

また、合成皮脂は非常に頑丈な構造をしているため、バールなどで窓ガラスを割ろうとしても簡単に貫通することはありません。

警視庁の調べによると、空き巣の侵入犯は侵入に5分以上かかると7割ほどが断念するというデータがあるため、いかに進入に時間がかけられるのかが大切になります。

つまり、簡単にガラスを破ることができずに進入までに時間をかけることのできる防犯ガラスは非常に防犯性が高いのです。

防犯ガラスを見分ける方法は?

防犯ガラスとその他のガラスは見た目が同じものがほとんどですので、窓ガラスの専門業者でもなければ外見だけでは防犯ガラスかどうかを判断することはできません。

しかし、侵入行為に対して5分以上侵入を許さないという基準をクリアした防犯ガラスには「CPマーク(防犯マーク)」が窓ガラスの隅に貼られているため、基本的には防犯ガラスであるかどうかは判断することができます。

ただし、基準をクリアしていない防犯ガラスには「CPマーク(防犯マーク)」がついていないため、その場合は見分けることは困難です。

防犯ガラスの中にも違いが存在する

先ほどもお伝えした通り、防犯ガラスの中間膜には樹脂が使用されていますが、樹脂の厚さによって防犯性が大きく異なります。

防犯ガラスに使われている中間膜の厚さは一般的に下記となります。

・厚さ30mil(0.76mm)

・厚さ60mil(1.52mm)

・厚さ90mil(2.28mm)

防犯ガラスに使用されている中間膜が厚いほど防犯性が高くなり、厚さが30mil(0.76mm)の防犯ガラスはバールなどには高い効果を発揮することがなく防犯性が低いですが、厚さ60mil(1.52mmと90mil(2.28mm)の防犯ガラスはバールなどの衝撃にも耐えることができる防犯性の高さを誇っています。

防犯性がもっとも高い中間膜の厚さ90mil(2.28mm)ですが、一般的に住宅で使用されている窓サッシに対応していることが少ないため、一般的に防犯ガラスとして使用されているのは中間膜の厚さが60mil(1.52mm)となるのです。

また、防犯ガラスは中間膜の厚さだけではなく、中間膜に使用されている樹脂の種類によっても防犯性が変わっており、一般的に使用されているポリビニルブチラール(PVB)樹脂よりや、特に貫通に対して強度を誇るポリカーボネート(PC)樹脂などが多く使用されています。

防犯ガラスと間違いやすい窓ガラス

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防犯ガラスと間違いやすい窓ガラスは下記の4つです。

・普通のガラス

・強化ガラス

・網入りガラス

・合わせガラス

それぞれの窓ガラスと防犯ガラスの違いと見分け方についてご紹介していきます。

1.防犯ガラスと普通のガラスの見分け方

普通の窓ガラスは1層のガラスで構造されているため、防犯ガラスとは防犯性能が大きく異なります。

普通の窓であれば窓ガラスを本気で割ろうとすればすぐに割れてしまうため、防犯性は皆無なのです。

2.防犯ガラスと強化ガラスの見分け方

防犯ガラスと強化ガラスの違いは、機能性に大きな違いがあります。

強化ガラスはフロート板ガラスを加熱処理によって作ったガラスのことを指し、ガラスが割れたときに粉々に砕けるため、災害時や学校などでガラスが割れてしまったときの安全の確保に使用されることが多いのです。

防犯ガラスと強化ガラスは間違われやすいですが、実は強化ガラスには防犯性の高さはありません。

3.防犯ガラスと網入りガラスの見分け方

防犯ガラスと網入りガラスの違いも機能性です。

網入りガラスは、もともと防火用に作られた種類の窓ガラスとなっており、ガラスの内部にワイヤーを入れ込む構造をすることで火災時に窓ガラスを割れにくくしています。

ですので、普通の窓ガラスよりは割れにくい構造をしていますが、防犯性には十分な耐久性をしていないのです。

4.防犯ガラスと合わせガラスの見分け方

先ほどもお伝えした通り、防犯ガラスは合わせガラスの一種ですが「防犯ガラス=合わせガラス」というわけではありません。

というのも、合わせガラスにはさまざまな種類のガラスが使われているため、普通のガラスが使用されている合わせガラスの防犯性は高くないからです。

防犯ガラスと合わせガラスが同じと認識している方は多いですが、防犯ガラスの設置を依頼するときは合わせガラスではなく防犯ガラスと伝えるようにしましょう。

まとめ

本記事では防犯ガラスの概要と他の窓ガラスとの見分け方を解説していきました。

防犯ガラスは住宅を守るために重要な役割を果たしますので、防犯性の低い窓ガラスが察知されている場合は防犯ガラスへの変更を検討するといいでしょう。

ぜひ本記事を参考にして、防犯ガラスとほかの窓ガラスとの見分け方を理解して、正しく防犯ガラスを選んでみてください。

Posted by doorrd