賃貸の窓ガラスが割れたときの修理費用は誰が負担する?
賃貸の窓ガラスが割れたとき、このような悩みはありませんか?
「賃貸の窓ガラスが割れたときは誰が修理費用を負担するの?」
「賃貸の窓ガラスが割れたときは火災保険が適用される?」」
「どのような流れで窓ガラスを修理するの?」
賃貸に住んでいると窓ガラスが割れてしまったというトラブルが発生することがあります。
窓ガラスが割れてしまうと、どのくらい修理費用がかかるのか気になるポイントですが、そもそも修理費用を負担しなくていい場合も多いのです。
本記事では、賃貸の窓ガラスが割れたときの修理費用の負担についてや割れたときに対処する流れについて詳しく解説します。
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賃貸の窓ガラスが割れたときの修理費用は誰が負担する?
結論から申し上げますと、賃貸の窓ガラスが割れたときの修理費の負担は窓ガラスが割れた原因によっても異なります。
居住者が故意に窓ガラスを割ってしまった場合、居住者の過失によって窓ガラスが割れてしまった場合については居住者が修理費用などを負担する必要があります。
居住者に過失がない場合に窓ガラスが割れてしまった場合、窓ガラスの修理費用などは管理会社・大家が負担することが原則です。
というのも、マンションやアパートなどの集合住宅において「窓ガラス」は居住者が専有する部分ではなく、廊下やエントランス、階段などの居住者みんなが使用できる部分と同様に「共用部」として設定されているからです。
これらのことはマンション標準管理規約にて以下のように定められています。
”第7条 対象物件のうち区分所有権の対象となる専有部分は、住戸番号を付 した住戸とする。 2 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおり とする。 一 天井、床及び壁は、躯体部分を除く部分を専有部分とする。 二 玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。 三 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。 3 第1項又は前項の専有部分の専用に供される設備のうち共用部分内にあ る部分以外のものは、専有部分とする。 ” (出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」) |
経年劣化や自然災害などによって窓ガラスが割れた場合は管理会社・大家が修理費用を負担する
賃貸の窓ガラスが居住者の過失以外によって割れた場合、窓ガラスの修理費用は原則管理会社や大家が負担することになります。
例えば、以下のようなケースは居住者に過失が認められません。
- 台風などの強風で物が飛んできて窓ガラスが割れた
- 経年劣化によって窓ガラスが割れた
一般的な窓ガラスの耐用年数は20年〜30年ほどとなっているため、築年数が古くて窓ガラスを交換していない場合は、寒暖差によって窓ガラスが割れてしまったり、網入りガラスの場合は中の網が錆びて割れてしまうなど、自然と割れてしまうこともあるのです。
また、居住者とは関係のない自然災害などで窓ガラスが割れてしまった場合、居住者に過失がないため、修理費用を負担する必要はありません。
このように、居住者に過失がない場合の修理費用は管理会社・大家の負担となります。
居住者に過失がある場合でも修理費用を負担しなくていい場合もある
先ほどもお伝えしたとおり、賃貸の窓ガラスが割れてしまった場合、居住者が責任を負って修理費用を負担するケースは、故意もしくは過失がある場合のみとなります。
賃貸の窓ガラスを故意で割ってしまった場合は自身で責任を取る必要がありますが、過失の場合は賃貸契約時に加入することの多い「火災保険」が適用されるケースもあるため、費用を負担する必要がない場合もあります。
賃貸契約時に火災保険の加入は義務ではありませんがほとんどの賃貸会社で契約時に火災保険に加入を条件としている場合があるため、加入した覚えがない方でも加入していることが多いです。
火災保険はその名前から賃貸で火事が発生したときに保証される保険であると勘違いされることも多いですが、実は火災保険の中には「借家人賠償責任」を補償する内容が組み込まれていることがあります。
そのため、以下のケースでは火災保険が適用されることが多いです。
- 家具を倒してしまい窓ガラスを割ってしまった
- 子どもが遊んでいて窓ガラスが割れてしまった
- つまづいて窓ガラスに体重をかけたときに割れてしまった
このように、法律的には居住者に賠償責任が発生する内容が原因となって窓ガラスが割れてしまった場合、火災保険が適用されて修理費用を自費で支払う必要がなくなるのです。
賃貸の窓ガラスが割れてしまったときに対処する流れ
賃貸の窓ガラスが割れてしまったときに対処する流れは以下の通りです。
STEP①:状況を確認する
STEP②:管理会社・大家に連絡する
STEP③:保険会社に連絡する
STEP④:修理までの流れを確認する
それぞれの手順について、以下で詳しく解説します。
STEP①:状況を確認する
賃貸の窓ガラスが割れてしまったら、まずはいつ・どのように割れたのかという状況確認を行います。
管理会社・大家および保険会社に状況説明するときに使用する内容となるため、メモなどを残しておくといいでしょう。
また、窓ガラスがこれ以上割れないように養生テープなどで固定することも忘れずに行いましょう。
STEP②:管理会社・大家に連絡する
窓ガラスが割れた状況を把握したら、まずは管理会社・大家に連絡しましょう。
賃貸の持ち主となるのは大家となるため、まずは持ち主に状況の報告および対応の方法について指示を仰ぎましょう。
このとき、保険会社に加入している場合の手順や状況確認などのスケジュールを組んでおくとスムーズです。
STEP③:保険会社に連絡する
火災保険に加入している場合は、保険会社に連絡します。
窓ガラスが割れてしまったときの状況を詳細に説明し、まずは保険が適用される内容なのかを確認します。
保険が適用される場合は、今後どのような流れになるのかを確認しておくとスムーズです。
STEP④:修理までの流れを確認する
最後に管理会社・大家と保険会社と連絡をとり、今後どのように窓ガラスを修理するのかを決めていきます。
修理費用などは保管絵会社が行ってくれることもありますが、窓ガラスを修理するときに立ち会う必要がある場合もあるため、完全に丸投げすることは難しいでしょう。
まとめ
本記事では、賃貸の窓ガラスが割れたときの修理費用の負担についてや割れたときに対処する流れについて詳しく解説しました。
賃貸の窓ガラスが割れてしまうと焦ってしまいますが、賃貸における窓ガラスを管理するのは大家の責任となるため、故意や過失がない場合は修理費用を負担する必要はありません。
また、過失がある場合でも故意でなければ火災保険が適用される場合が多いため、慌てず迅速に対応するようにしましょう。
ぜひ本記事を参考にして、賃貸の窓ガラスが割れてしまったときに対処してみてください。