「框ドア」と「フラッシュドア」の違いとは?特徴やメリット・デメリットを解説
リフォームやリノベーションを検討する際、リビングや寝室のドアを付け替えるケースがあるでしょう。
ただ、室内ドアといってもさまざまな種類があり、ドアの構造で分けると「框ドア」と「フラッシュドア」の2種類に大別できます。それぞれ構造が異なる分、特徴やメリット・デメリットが異なります。
そこで今回は、「框ドア」と「フラッシュドア」の特徴やメリット・デメリットを、それぞれの違いを比較しながら解説します。また、室内ドア選びのポイントについても解説しますので、これからリフォームをしようと考えている方は、最後までご覧ください。
北九州市のドア修理・交換はドアードにお任せ下さい!框ドア、フラッシュドア対応します!
框ドアの特徴
「框ドア」は「かまちドア」と言い、縦框と横框という枠材で枠組みをしたドアのことを指します。
ドアの枠組みを框で作り、中央部分に格子やガラス、羽根板を挟んで1枚の扉となります。
框ドアのメリット
框ドアの枠組みは無垢材で作られるため、本物の木の質感や重厚感が楽しめることがメリットです。「せっかく家の建具を変えるなら、素材選びからこだわりたい」という方にとっては、無垢材を使用している框ドアが魅力的に感じられrのではないでしょうか。
また、本物の木を使用しているため、傷ついても下地の合板が見えることがなく、経年劣化を楽しめることもポイントです。
框ドアのデメリット
框ドアは、自然素材ならではの質感が味わえる一方で、他のタイプのドアと比較して高額なものが多いことがデメリットです。
やはり、無垢材を使用している分、素材にお金がかかるため高額になりやすい傾向にあります。
また、床材とのアンマッチが起きやすいことも懸念点といえるでしょう。住宅の床材にフローリングを採用している場合、フローリングとの質感の違いや微妙な色の違いから、ドアが浮いて見えることがあるのです。
せっかくこだわって框ドアを採用しても、空間によっては合わない可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
フラッシュドアの特徴
框ドアとは異なり、フラッシュドアという構造のドアもあります。
フラッシュドアは芯材とコアという骨組みを、表面材で挟み込んだ構造をしており、ドアのなかで最も一般的な種類です。一見、一枚板のように見えるドアの大半は、中空構造のフラッシュドアとなっています。
実際のドアを叩いてみると「コンコン」と軽い音がなりますが、こちらは中空構造で中が空洞になっているためです。
フラッシュドアの種類
フラッシュドアはポピュラーな室内ドアであるため、さまざまな種類があります。
- 積層合板フラッシュドア:ドアの表面をベニヤ板で仕上げたもの。安価でデザインのバリエーションが豊富。
- 突き板フラッシュドア:ドアの表面を突き板で仕上げたもの。木目が美しい。
- 金属製フラッシュドア:表面が金属となっているもの。戸建の内装ではあまり使われないが、耐久性・耐火性に優れている。
このように、表面をどのような素材で仕上げているかによって種類が変わります。
フラッシュドアのメリット
フラッシュドアは、室内ドアとして多く使用されていることからもわかるように、さまざまなメリットがあります。
たとえば、コストを抑えられることがメリットの一つでしょう。フラッシュドアは中が空洞になっている分、ほかのドアを比較して軽いことから、運賃や施工費、材料費などを抑えられます。
また、軽量であることから、施工性に優れており、下地が不要であることもメリットとして挙げられます。重たい扉の場合、設置作業に複数の作業員が必要となりますが、フラッシュドアなら少人数で設置可能です。
また、下地補強なしで設置できるケースが多いことから、作業工数を抑えられて安価にリフォームできます。
フラッシュドアのデメリット
フラッシュドアの種類によりますが、やはり框ドアよりも質感は劣ることがデメリットの一つです。とくに、積層合板フラッシュドアの表面はシートを貼ったり、塗装したりして仕上げるため、無垢材を使用している框ドアと比べると安っぽく見えがちです。
また、塗装が剥げたり、シートが剥がれてきたりして、劣化を感じやすいことも注意点です。
そのほか、表面が傷つくと下地が見えてしまったり、ノックしたときに見た目に反して軽い音がしたりすることもデメリットといえます。
このように、コストメリットは大きいものの、本物の木ではない分、高級感や重厚感には欠けてしまいます。
ドア選びは「動線・視線・光」を意識するのがポイント
住まいのドアを選ぶときは「動線・視線・光」の3点を意識するのがポイントです。
たとえば、家族が毎日行き来する玄関からリビングの間にあるドアは、行き来しやすくなる動線を意識して開き方を考える必要があります。また、プライベートな空間となる洗面所やバスルーム、寝室などは、視線が気になりにくいドアを選びましょう。
さらに、ドアは採光を取り入れたいか、インテリアの一部として馴染みやすいかなども意識すべきポイントです。リビングに無垢材を使用しているなら、框ドアを採用すると風合いを統一できておしゃれな空間になりやすいでしょう。
これらの要素を意識して、框ドアとフラッシュドアのどちらにするかを選ぶと、設置後に後悔しにくくなります。
まとめ
今回は、框ドアとフラッシュドアについて解説しました。
ドアは構造によって框ドアとフラッシュドアの2種類に大別でき、特徴やメリット・デメリットが異なります。そのため、リフォームやリノベーションをするときは、室内ドアに対して何を求めるのかを明確にし、実際に設置した様子をイメージして採用するようにしましょう。
とくに「動線・視線・光」の3点を意識することで、室内ドア選びを失敗しにくくなります。
ぜひ今回の記事を参考に、納得できるリフォーム。リノベーションを実現してください。