事前に要チェック!分譲マンションの玄関ドアの修理は実費負担?

分譲マンションに住んでいると、玄関ドアの修理が必要なタイミングが遅かれ早かれ訪れますが、勝手に修理していいのか、費用はすべて実費なのか、などの悩みを抱えてしまうケースが多いです。

分譲マンションには部屋に住んでいる人が所有する専有部分とマンション管理会社が所有する共有部分に分けることができますが、玄関ドアは両方に属してるため少しややこしい対応が必要になります。

そこで本記事では、分譲マンションの玄関ドアは共用部分と専有部分のどちらなのか、修理の費用は実費なのかなどについて詳しく解説します。

福岡市の玄関ドア修理はドアードにお任せ下さい。ドアのパーツ交換やドア全体の交換まで安く・綺麗に仕上げます!詳細ページはこちらから。

分譲マンションの玄関ドアは共用部分?専有部分?

結論から申し上げますと、分譲マンションの玄関ドアは共用部分と専有部分の境目となり、玄関ドアの内側と鍵の部分については専有部分となりますが、廊下に面している外側の玄関ドアは共用部分となります。

そのため、玄関ドアの内側の内装を自分好みに変更することは問題ありませんが、玄関ドアの外側を好きなデザインや色に変更することは認められていません。

つまり、玄関ドアを勝手に交換することや全体の色を変えることはできないのです。

マンションの専有部分についてはマンション標準管理規約にて以下のように定められています。

”第7条 対象物件のうち区分所有権の対象となる専有部分は、住戸番号を付 した住戸とする。 2 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおり とする。 一 天井、床及び壁は、躯体部分を除く部分を専有部分とする。 二 玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。 三 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。 3 第1項又は前項の専有部分の専用に供される設備のうち共用部分内にあ る部分以外のものは、専有部分とする。 ” (出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」

このように、分譲マンションの玄関ドアは共用部分と専有部分が重なっている部分となるため、修理や交換などの手を加えるときに困ってしまうポイントになるのです。

分譲マンションの玄関ドアは専用使用部分に該当する

先ほどもお伝えした通り、分譲マンションの玄関ドアは共有部分と専有部分の両方が存在する設備となりますが、玄関ドアの外側は共有部分といっても住んでいる住民しか使用することのない部分ということから、共有部分の中でも「専用使用部分(専用部分)」に分類されるのです。

一般的な共有部分であるエントランスや廊下などのマンションの住人がみんな使用できますが、玄関ドアに関しては基本的に部屋に住んでいる人だけが使用する設備となるため、日頃の手入れや修繕に関しては住んでいる人が負担することになっていることが多くなります。

”(敷地及び共用部分等の管理) 第21条 敷地及び共用部分等の管理については、管理組合がその責任と負 担においてこれを行うものとする。ただし、バルコニー等の管理のうち、 通常の使用に伴うものについては、専用使用権を有する者がその責任と負 担においてこれを行わなければならない。 2 専有部分である設備のうち共用部分と構造上一体となった部分の管理を 共用部分の管理と一体として行う必要があるときは、管理組合がこれを行 うことができる。 ” (出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」

このように、専用使用部分に関して使用者が責任を負う必要がある一方で、管理組合においても管理することができるため、使用者の独断で修理や交換を行ってはいけないのです。

分譲マンションの玄関ドアの修理の費用は実費?

分譲マンションの玄関ドアを交換する場合の費用は管理会社によって異なります。

先ほどもお伝えした通り、分譲マンションの玄関ドアは共用部分と専有部部分の両方が存在しているため、自己判断で交換や修理を行うことはトラブルのもとになってしまうため避けるべきです。

まずはマンションの管理会社に修理や交換をしたいという旨を伝えたうえで修理や交換をする必要があります。

ただし、マンション標準管理規約にもある通り、基本的には専用使用部分は使用者が責任を負うため、修理費用に関しても使用者が負担するケースが多くなります。

とはいえ、経年劣化などによって交換が必要な場合はマンション管理会社が一部費用を負担してくれる可能性もあるので相談しましょう。

分譲マンションの玄関ドアはどれくらいで修理が必要になる?

鉄筋コンクリートで作られた分譲マンションの玄関ドアの法定耐用年数は47年となっているため、経年劣化によって修理が必要になるのは設置から40年ほど経過してからになる場合が多いです。(参考:国税庁「耐用年数(建物/建物附属設備)」)

とはいえ、玄関ドアは毎日開け閉めする設備となるため、思わぬタイミングで故障してしまったり、ドアの開閉を調整するドアクローザーについては10年〜20年ほどが耐用年数となっているため、早い段階で修理が必要になる場合が多くなります。

このように、玄関ドア自体は耐用年数は長いものの、ドアクローザーなどの部品については10年ほどで修理が必要になる場合も多いため、日頃から故障していないかをチェックすることが大切です。

まとめ

本記事では、分譲マンションの玄関ドアは共用部分と専有部分のどちらなのか、修理の費用は実費なのかなどについて詳しく解説しました。

分譲マンションの修理の中でも共用部分と専有部分の両方が存在している玄関ドアの対応について困っている方も多いと思いますが、まずは管理会社や管理組合に相談することが大切となります。

専用使用部分だからといって独断で修理してしまうと管理会社や管理組合とトラブルになってしまう可能性もありますし、修理費用を負担してもらえる可能性もありますので、かならずしも事前に相談するようにしましょう。

ぜひ本記事を参考にして分譲マンションの玄関ドアの修理についてチェックしてみてください。

Posted by doorrd