吊戸(つりど)とは?設置するメリット・デメリットを徹底解説

引き戸の中でも憧れることの多い「吊戸」ですが、実際にどのようなメリット・デメリットがあるのかをご存知ですか?

そのオシャレな見た目から住宅に導入するという方も多いですが、その中には意外なデメリットから後悔してしまうというケースも増えているのです。

とはいえ、吊戸の見た目からは想像できないようなデメリットもあるため、事前にメリット・デメリットを理解しておくことは非常に大切になります。

そこで本記事では、吊戸を設置するメリット・デメリット、壊れやすいと言われる理由などについて詳しく解説します。

吊戸のメリット・デメリットを総合的に理解して、後悔なく扉を選びたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

八女市で吊戸や引き戸が悪くなった際はドアードにご連絡下しさい。低価格でしっかり修理します!専用ページはこちらから!

吊戸(つりど)とは?

吊戸とは、上部に設置されたレールだけによってスライドされるタイプの引き戸です。一般的な引き戸は上部と下部の両方にレールが設置されており、さらに引き戸の下には戸車が付けられていますが、吊戸は上部だけでスライドします。

吊戸(つりど)を設置するメリット

吊戸を設置するメリットは以下の通りです。

  • 日頃の掃除がラクになる
  • 生活感を無くしたオシャレな空間を作れる
  • 開閉時の音が静か

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

日頃の掃除がラクになる

吊戸は床の部分にレールが設置されていないため、ゴミやホコリが溜まりやすいレール部分の掃除をする必要がなく、普通の床と同じように掃除機をかけたりクイックルワイパーなどでも簡単に掃除することができます。

また、一般的な引き戸の場合はこまめにレール部分の掃除をしないと、戸車にごみやホコリが絡まってしまい故障の原因になったり、戸車を分解して汚れを取り除くという面倒なメンテナンスが必要になりますが、吊戸であればそのような面倒なメンテナンスも必要ないのです。

生活感を無くしたオシャレな空間を作れる

一般的な引き戸に使用されているレール部分は、どうしても生活感が出てしまいオシャレな雰囲気の部屋を作るときにインテリアの邪魔になってしまうこともありますが、吊戸であれば床の部分にレールが設置されていないため、インテリアの邪魔になることもなく、開放的なオシャレな空間を作ることができます。

そのため、部屋と部屋の区切りに吊戸を使用することで、開放的な空間を作ることもオススメです。

開閉時の音が静か

一般的な引き戸は戸車の音がうるさいと感じることも多いですが、吊戸は下にレールがついていないため、比較的静かに開閉することができます。

そもそも引き戸のスライド音はそれほどうるさいものではありませんが、住宅によってはスライドの振動が気になったり、戸車の音が響いてしまう場合もありますので、そのような場合は吊戸にすることで騒音をなくすることができるのです。

吊戸(つりど)を設置するデメリット

吊戸を設置するデメリットは以下の通りです。

  • 遮音性が低い
  • 空調が効きにくい
  • 通常の引き戸よりもコストが高い

それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。

遮音性が低い

吊戸は下の部分にどうしても小さなスキマができてしまうため、一般的な引き戸に比べると遮音性が低くなってしまいます。

そのため、寝室などのリラックスする部屋の扉として吊戸を使用する場合は音が気になってしまうこともあるでしょう。

空調が効きにくい

遮音性が低い原因と同様に、吊戸の下のスペースから空気が出入りしてしまうため空調が効きにくくなってしまいます。

冷たい空気は下に溜まってしまう原理から、特に冬場の吊戸の近くは足元が冷えてしまうことが増えてしまうでしょう。

また、空調が効きにくいことから光熱費が割高になることも考えられるため、どこに吊戸を設置するかどうかをしっかりと検討することは大切です。

通常の引き戸よりもコストが高い

吊戸は通常の引き戸よりも丈夫な扉を使うことが一般的であるため、費用相場も1枚10万円〜30万円ほどになるケースもあります。もちろん、工事を依頼する業者によっても費用は異なりますが、一般的な引き戸に比べると費用が割高になることがほとんどです。

そのため、しっかりと吊戸のメリット・デメリットを理解したうえで検討することが大切になります。

吊戸(つりど)は本当に壊れやすいのか?

吊戸は上からだけ吊り下げられていることや、実際に使用したことがなく壊れやすいイメージがあるなどの理由から「壊れやすいのではないか」と思われることも珍しくありませんが、実は吊戸は壊れやすくはありません。

というのも、吊戸は扉を上部だけで支えることのできる丈夫なレールや金具が使用されているため、人がぶつかったり地震などの衝撃でもまず落ちることはないくらいの強度になっているのです。

また、力強く閉めてしまった場合でも引き戸を閉めているときに壁に当たる寸前でドアが一時的に停止してゆっくりと閉まるようになる「ソフトクローズ」という機能を付けることでドアの開閉による故障を防ぐことができます。

このように、吊戸は壊れにくい設計がされていると同時に、故障を防ぐための機能も充実しているため、壊れにくいということはありません。

まとめ

本記事では、吊戸を設置するメリット・デメリット、壊れやすいと言われる理由などについて詳しく解説しました。

吊戸を設置することで、掃除がラクになることや、おしゃれな雰囲気の部屋を作ることができるなどの大きなメリットがある一方で、気密性が低くなることから防音性が下がったり、空調が効きにくくなるなどのデメリットもあります。

吊戸は見た目が非常におしゃれであるため、検討される方は多いですが、工事が完了してから後悔するケースもあるため、事前にメリットとともにデメリットについても知っておくことが非常に大切です。

ぜひ本記事を参考にして吊戸のメリット・デメリットについて理解してみてください。

Posted by doorrd