泥棒が窓ガラスを割る手口とは?効果的な対策で住宅の防犯性を高めよう

不法侵入は年々減少傾向にあるものの、令和4年で3万6,588件、1日あたり約43件も発生しています。

そのため、大切な住まいを守るためにも、不法侵入の被害に遭わないよう防犯対策を強化することが大切です。とくに、窓からの侵入が多いため、窓の防犯対策をどのように強化するかが重要なポイントとなるでしょう。

そこで今回は、泥棒が不法侵入する経路や手口、防犯対策を高める方法などを解説します。

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泥棒の侵入経路は窓が最多

日本は犯罪が少なく平和な国という印象が強いですが、それでも不法侵入は令和4年で3万6,588件、1日あたり43件も発生しています。

住居への不法侵入の手口、侵入口の割合は以下の通りです。

 戸建住宅への不法侵入の手口戸建住宅への不法侵入の経路
1位無締り(51.2%)窓(53.5%)
2位ガラス破り(30.7%)表出入口(21.5%)
3位ドア錠破り(2.2%)その他の出入り口(15.4%)

参考:警視庁『住まいる防犯110番 侵入犯罪の脅威 侵入犯罪の情勢(令和4年)

このように、戸建ての不法侵入の経路は窓が約半数以上となっており、何らかの防犯対策が必要であることがわかるでしょう。また、鍵をかけていないところが狙われやすいのはもちろん、鍵をかけていても、ガラス破りという手口で窓から侵入されるケースが多いこともわかります。

泥棒が窓ガラスを割る手口3選

先に解説した通り、戸建住宅への不法侵入の手口は1位が無締り、次いで2位がガラス破りであることがわかります。

「ガラス破り」を使われれば、たとえ鍵を閉めていてもターゲットになってしまうといえます。泥棒の手口を把握することで、効果的な防犯対策につながるため、ガラス破りとはどのような手口なのか具体的な手法を見ていきましょう。

三角割り(こじ破り)

マイナスドライバーで窓の枠とガラスの間を狙って打撃を加えるというシンプルな方法です。一般的なフロートガラスであれば、簡単にヒビが入り、さらに2回、3回とドライバーで叩くことでガラスが割れてしまいます。

この手口を用いれば一般的なガラスは30秒程度で割れるとされていることに加え、窓とサッシの隙間を狙うことで大きな音が出ない手法となっており、素早くかつ静かに侵入できることから主流の手口となっています。

打ち破り

バールや釘抜きのような工具を使用し、ガラスを強く叩いて割りって侵入するという大胆かつ原始的な手口です。

しかし、この手口は大きな音が出るため、昼間の住宅街などで使用されることは少ないでしょう。しかし、ごく短時間で侵入できるため、気づかれたとしても警察が来るまでに素早く立ち去れば捕まるリスクが少なく、堂々と行われるケースがあります。

焼き破り

バーナーやターボライターを使ってガラスを熱して割る手口です。

ガラスの種類によりますが、約10秒で簡単にヒビが入ったり、割れたりしてしまいます。さらに、割れる際の音は「パキッ」と小さいため、周囲に気づかれにくいことも相まって、泥棒にとって都合の良い手口となっています。

防犯対策に効果的な窓と効果的でない窓の種類

泥棒の使う具体的な手法について解説しましたが、ほんの数十秒~数分で侵入できることがイメージできたのではないでしょうか。

実際に、『警視庁 住まいる防犯110番 侵入犯罪予防対策』においても、「泥棒は侵入に5分以上かかると約7割が断念する」とされており、早く侵入できる家が狙われやすいこととわかります。

ただ、逆をいえば不法侵入を防ぐためには、防犯対策に効果的な窓を採用し「侵入に5分以上かかる状況」を作ることが効果的であるとも言えます。では、どのような窓が効果的なのか、効果的でない窓の種類も含めて解説します。

防犯対策におすすめできない:強化ガラス

スマートフォンの保護シートなどでよく目にする強化ガラスは、同じ厚みのフロートガラスに比べて3倍ほどの強度を誇ります。

しかし、このガラスは「防犯性」ではなく「安全性」を重視して設計されているため、「割れない」のではなく「割れても怪我をしにくい」ようになっています。そのため、一般的なフロートガラスより強度が高いとはいえ、先の尖った道具で衝撃を与えると割れると簡単に割れてしまうのです。

万が一、割れても、破片が粒状になり大きなケガを防げるため、子どもやペットのいる家庭ではメリットが多いですが、防犯対策として採用するのはおすすめしません。

防犯対策におすすめできない:網入りガラス

強度が高そうな網入りガラスですが、実は防火ガラスとして設計されています。

ワイヤーが入っていることで、火事で割れたときにガラスが飛散したり、落ちたりするリスクを軽減できる特性がありますが、強度という点では一般的なフロートガラスと変わりません。

さらに、割れたときにあまり音が出ないという性質があり、泥棒から見ればむしろ好都合ともいえます。

防犯対策におすすめ:防犯ガラス

「強化ガラス」「網入りガラス」が防犯対策にならないなら、「一体どんな窓を採用すればいいの?」と不安になる方も多いでしょう。

ガラス破りを防ぐという目的なら、防犯ガラスがおすすめです。防犯ガラスには樹脂製の特殊フィルムが挟まれており、たとえヒビが入っても貫通しない性質があります。たとえ、道具でガラスを叩いても、ヒビは入るものの割れてバラバラにならず、室内に侵入するのが困難です。

先に解説した通り、「泥棒は侵入に5分以上かかると約7割が断念する」とされているため、割れても貫通しない防犯ガラスは侵入に時間がかかり、泥棒にとってはリスクが高くなります。

まとめ

今回は戸建ての不法侵入の手口や侵入経路、窓の防犯対策などを解説しました。

不法侵入は令和4年で1日約43件発生しており、窓からの侵入が約半数となっています。主な侵入手口は無締りが51.2%、ガラス破りが30.7%であり、たとえ鍵をかけていても、ガラス破りで侵入されるリスクもある状況となっています。

ガラスを割る主要な手法は「三角割り(こじ破り)」「打ち破り」「焼き破り」の3つであり、一般的なガラスならたった数十秒~数分で侵入可能です。そのため、窓の防犯対策を強化するなら、「防犯ガラス」へのリフォームを検討するとよいでしょう。

ぜひこの記事を参考に、安心できる住まいへのリフォームを検討してみてください。

Posted by doorrd