滑り出し窓の防犯対策は難しい?効果的な防犯対策を解説

滑り出し窓の防犯対策についてこのようなお悩みはありませんか?

「そもそも滑り出し窓ってどんな窓?」

「滑り出し窓の防犯対策は難しいの?」

「滑り出し窓で効果的な防犯対策は?」

滑り出し窓はおしゃれな外観や通気性・採光性など、さまざまな面に優れているため、一般的な住宅でも取り入れられることの多い人気のある窓ですが、実は防犯対策には問題があります。

ですので、滑り出し窓を設置する場合はしっかりとした防犯対策をすることが大切です。

とはいえ、小さい窓ですし、高い場所に設置されることの多い滑り出し窓に対していきなり防犯対策をしろと言われてもどのような防犯対策をすればいいのかわかりませんよね。

そこで本記事では、滑り出し窓の防犯対策が難しい理由や防犯対策の基本となる考え方、さらには滑り出し窓の防犯対策について詳しく解説していきます。

滑り出し窓になにも防犯対策をしていない場合、空き巣に狙われている可能性もありますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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そもそも滑り出し窓とは?

滑り出し窓とは、窓をスライドして開けるのではなく、室外に窓を押し出して開けるタイプの窓です。

滑り出し窓の中にも「横滑り出し窓」「高所用滑り出し窓」などの種類がありますが、いずれも窓の上部もしくは左右のどちらかを軸にしている窓になります。

このような滑り出し窓は「装飾窓」と呼ばれ、主に換気や通風を目的として作られており、長時間開けっぱなしにしていることも多いため、しっかりとした防犯対策をする必要があるのです。

滑り出し窓の防犯対策は難しい?

滑り出し窓は一般的な窓に比べると小さく高い位置に設置されることが多いことから、防犯面に強いというイメージを持っている方も多いですが、実は防犯性能に優れている窓ではありません。

というのも、滑り出し窓は室外に向けて窓を開くため、防犯対策に優れている面格子を付けることができないことや、滑り出し窓は小さいながら小柄な男性であれば通り抜けられることが多いからです。

このように、意外と防犯対策が薄くなりがちな滑り出し窓は空き巣からも狙われることが多いため、しっかりとした防犯対策をする必要があります。

そもそも防犯対策で気をつけることは?

空き巣被害の約7割が窓からの侵入と言われるほど、泥棒の侵入口として窓は狙われてしまう部分でああるため、窓に対する防犯対策の基本としては、空き巣が窓からの侵入する際に「5分以上」かかることを意識することが大切になります。

というのも、「財団法人都市防犯研究センター」が元泥棒を対象におこなった調査において、住宅への侵入を試みてから侵入を諦める時間は、「2分以内」が17%ほど、「2分〜5分以内」が51%ほどであることと、同時に泥棒の侵入を防ぐためには5分以上侵入されないような防犯設備を設置することで約7割の空き巣被害を未遂に終わらせることができることが調査で判明したからです。

この防犯対策における「5分間」については、警視庁でも下記のように定めています。

泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入をあきらめるということなのです。官民合同会議では、この「5分」耐えうることなどを当面の防犯性能の基準としました。 (警視庁 住まいる防犯110番「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する民間合同会議」より引用)

このように、防犯対策の基本として「5分間」の時間稼ぎをするためにどんなことが必要なのかを考えることが大切になりますので、滑り出し窓に関しても「防犯ガラスだけ」や「

防犯ライトだけ」など、単一の防犯対策だけでは不十分である可能性も高いです。

滑り出し窓に効果的な防犯対策

滑り出し窓に効果的な防犯対策は下記の4つです。

・低い場所に設置しない

・内側に面格子を設置する

・防犯砂利を設置する

・防犯ライトを設置する

それぞれの防犯対策について詳しく解説していきます。

1.低い場所に設置しない

滑り出し窓は比較的高い場所に設置されることの多い窓ですが、より高所に設置するほうが防犯的には安全になります。

ですので、1階に設置するのであれば出来るだけ高い部分、理想は2階以上に設置することです。

とはいえ、滑り出し窓は水回りがある部屋に設置されることも多く、水回りは1階に集中することが多いため、どうしても1階に設置したい場合はさまざまな防犯対策を組み合わせてみましょう。

2.内側に面格子を設置する

先ほどもお伝えした通り、滑り出し窓は外側に向かって開くタイプの窓ですので、屋外に設置する一般的な面格子はつけることができませんが、内側に面格子を設置することが可能です。

内側に面格子を付けておけば、窓ガラスが破られたとしてもさらに侵入までの時間を稼いでくれますので、効果的な防犯対策になります。

また、内側に補助錠などをつけることで、さらに防犯性能が高くなります。

3.防犯砂利を設置する

滑り出し窓は高所に設置されているため、侵入する際は一般的な窓に比べて足音がしやすくなります。

ですので、滑り出し窓の足元に音が鳴る防犯用の砂利を設置しておくだけでも抑止力になります。

4.防犯ライトを設置する

滑り出し窓に侵入する場合、身体を室内に滑り込ませるように入らなければならないため、侵入時は非常に目立ちます。

そのため、さらに目立つようになる防犯ライトを設置するだけで、空き巣の侵入経路から除外される効果があります。

また、人に反応して撮影が開始される人感センサー付きの防犯カメラの設置なども非常に効果的です。

まとめ

本記事では、滑り出し窓の防犯対策が難しい理由や防犯対策の基本となる考え方、さらには滑り出し窓の防犯対策について詳しく解説していきました。

滑り出し窓は防犯性能に優れている窓と言われることもありますが、実はそれほど防犯性能が高い窓ではなく、空き巣に狙われてしまう危険性は十分にあります。

ですので、しっかりとした防犯対策を複合的に利用して、5分間以上侵入までに稼ぐことが大切です。

ぜひ本記事を参考にして滑り出し窓の防犯対策についてチェックしてみてください。

Posted by doorrd