オートヒンジとは?仕組みやオートヒンジが正常に動作しないときの修理法を解説

オートヒンジについてこのようなお悩みはありませんか?

「そもそもオートヒンジとは?」

「オートヒンジの仕組みは?」

「オートヒンジの修理方法は?」

ドアの開閉のスピードを調整することで実用性にも安全性にも優れていることで知られているオートヒンジですが、どのような仕組みで動作しているのかをご存知でしょうか?

オートヒンジが自宅に設置されているだけであればオートヒンジの仕組みや機能性について詳しく知っておかなくても問題ありませんが、オートヒンジを修理する場合は仕組みや機能性を理解しておくことは必要不可欠なのです。

しかし、オートヒンジは一般的なヒンジに比べて複雑に構造されているということもあり、実物を見ただけではどの部分に異常があるのかを判断することは難しいのです。

そこで、本記事はオートヒンジについて概要や仕組み、修理方法について詳しく解説していきます。

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オートヒンジとは?

オートヒンジとは、ドアとドアの設置面を繋いで正常な動作をする連結部分としての蝶番の役割だけではなく、ドアの開閉のスピードを調整する機能を兼ね備えたヒンジのことを指します。

一般的なヒンジは同じ強度を持ったスプリングが内蔵されているためスピードをドアの開閉のスピードを調整することはできませんが、オートヒンジは軸芯に強度の異なるスプリングが内蔵されているため、ドアの開閉のスピードを調整することができるのです。

ドアの開閉スピードを調整することができることで、ドアを開けるときは少ない力で開けることができ、ドアを閉めるときは自動的にキッチリ最後まで閉まるという機能性を持っているため、室内のドアではなく玄関ドアやエントランスドアなどの重量のあるドアに使用されることが一般的になっています。

また、オートヒンジは洋服ダンスなどに使用されることもあり、一般的には左右どちらかの扉を開けてからではないと両方の扉を開けることのできない洋服ダンスですが、洋服ダンスにオートヒンジを採用することで、左右の扉を自由に開けることができるようになり換気や洋服の取り出しが容易になるのです。

このように、オートヒンジはその実用性の高さから玄関やエントランスドアだけではなく洋服ダンスにも一般的に使用されています。

オートヒンジの仕組み

オートヒンジは、ダンパーヒンジとスプリングヒンジの2つの異なるヒンジが使用されています。

スプリングヒンジには自動で閉まる機能やドアを一時的にストップさせる機能があり、ダンパーヒンジにはドアを閉めるときに速度を調整する機能が搭載されているのです。

一般的には、ドアの上部にスプリングヒンジを設置し、ドアの下部にダンパーヒンジを設置することでオートヒンジの機能を実現しています。

オートヒンジが正常に動作しないときの修理方法

オートヒンジが正常に動作しないときの修理方法は下記の3つです。

・シリコンスプレーを吹きかける

・オートヒンジを新しいものに交換する

・オートヒンジのネジを締め直す

それぞれの対処法について詳しくご紹介していきます。

1.シリコンスプレーを吹きかける

オートヒンジが正常に動作しない場合に、もっとも有効的で手軽にできる対処法はシリコンスプレーを吹きかけることです。

シリコンスプレーは、金属の表面に薄い被膜を作ってくれて潤滑効果を発揮してくれるもので、浸透性がとても高く細かいスキマに入り込んでくれるのでオートヒンジへの使用は非常に効果的なものになります。

一般的に金属品の動きを良くするために使用されるのは「潤滑油」ですが、オートヒンジには潤滑油は使用しないようにしましょう。

というのも「KURE5-56」のような潤滑油は錆び取りや金属品の動きを良くすることに有効的ですが、オートヒンジに使用してしまうと、ヒンジが錆びやすくなってしまったり、細かいスキマに潤滑油が溜まってしまい動作ができなくなってしまう原因になってしまいます。

建築材料・住宅設備機器業界最大手の企業である「LIXIL(リクシル)」も下記のように記載していますので参考にしてみてください。

恒久的対応方法ではありませんが、 シリコンスプレーを塗布すると解消する場合もあります。 1度シリコンスプレーの塗布をお試しください。(潤滑油は厳禁。)   (LIXIL「クローゼットの折れ戸を開閉するとき異音がする。対処方法を教えてください。」より引用)

2.オートヒンジを新しいものに交換する

オートヒンジが錆びていたり破損している場合や、オートヒンジの中からオイル漏れが発生している場合は自分自身で修理することが難しいため、新しいヒンジに付け替える必要があります。

中でもオートヒンジの中からオイルが漏れている場合は、ドアの開閉スピードを調整する機能を担っている油圧が小さくなっており、ドアの開閉スピードを調整できなくなっている合図です。

オートヒンジの油圧が小さくなったまま放置してしまうと、ドアの開閉スピードが調整できずにいきなりドアがしまってしまう恐れもあり大変危険ですので、迅速に対処しましょう。

3.オートヒンジのネジを締め直す

先ほどもお伝えした通り、ヒンジのネジが緩んでしまっているとキーキーと音を立ててしまうため、その場合はドライバーでネジを締め直しましょう。

一般的なヒンジに比べてオートヒンジのネジは頑丈に取り付けられていますが、何かしらの原因でネジが緩んでしまう可能性がありますので、念の為チェックしてみることがオススメです。

まとめ

本記事はオートヒンジについて概要や仕組み、修理方法について詳しく解説していきました。

オートヒンジは一般的なヒンジに比べて複雑な構造をしていますが、どのような部分に異常があるのかを見極められるようになることで自分でDIYをして修理することもできますが、ご紹介した通りオイル漏れなどの経年劣化による故障は自分で直すのではなく専門業者に依頼することがオススメです。

また、玄関に使用されているオートヒンジを故障したまま放置してしまうと防犯性能が格段に落ちてしまうという大きなデメリットがあるため、空き巣被害にあってしまう可能性もあり迅速に対処する必要があります。

ぜひ本記事を参考にしてオートヒンジの仕組みや機能性について理解して正しく修理できるようにしてみてください。

Posted by doorrd