建具の戸車とは何か?戸車が必要な建具や戸車の種類について説明しています!

建具に使われている戸車とは一体どんなものでしょうか?

建具の中には「戸車(とぐるま)」が使われている建具があります。

戸車があることで、スムーズな戸(ドアのこと)の開閉ができます。

もし戸車がないと、引っかかったり、重くなったりして、戸の開け閉めに大きなストレスがかかります。

では、戸車とは一体どんなもので、建具とはどんな関係があるのでしょうか。

今回は、建具の戸車とは何か・戸車が必要な建具・戸車の機能の種類 の3点についてわかりやすくご紹介します。

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建具の戸車とは何か?

建具の戸車とは、建具の戸の下部につけられてる車輪のことです。

簡単にいうと、車輪の上に戸が載って、レールや溝の上を移動する仕組みということです。

建具とは、建物内を仕切るために、開口部(部屋の出入り口)に設置された枠や戸のことです。

建具の戸車の特徴

建具の戸車には、次の3つの特徴があります。

・戸車は通常建具の下部に1セット2個ずつ付いており、建具のスムーズな開閉を助ける役目がある装置

・戸車は、建具の中でも主に引き戸に使われる

・戸車は機能によって、固定戸車・調整戸車・エアータイト戸車・二連式戸車の4つがある

戸車の寿命

一般的に戸車の寿命は、毎日建具を開閉していると約3〜4年程度といわれます。

たまにしか建具を開閉しない場合では、約10年程度といわれます。

戸車交換の目安

戸車交換の目安は、戸の開閉がスムーズにできなくなった時や異音がするようになった時です。

新品の時のように戸がスイスイ移動ができなくなったら交換の時と思ってください。

また戸車交換の目安を確認するもう1つの方法が、一度戸を枠から外し、戸車を見て溝の部分がかなりすり減っていれば、間違いなく戸車交換のサインです。

戸車が必要な建具とは?

全ての建具に、戸車が必要なわけではありません。

建具の中で、戸車が必要なのは「引き戸」です。

引き戸は、戸車がないと開閉がスムーズにできにくい構造です。

こちらでは、引き戸の中で戸車が必要な3つの戸についてそれぞれご紹介します。

片引き戸

片引き戸とは、1枚の戸が戸車に載って1本のレールの上を移動することで、開閉する引き戸のことです。

片引き戸は、主に住宅の居室(寝室など)によく使われます。

戸を開けた状態で、最大戸1枚分の出入り口ができます。

片引き戸をリフォームで設置するなら、戸2枚分のスペースが必要になります。

両引き戸

両引き戸とは、2枚の戸が戸車に載って1本のレールの上を移動することで、開閉する引き戸のことです。

開く時には、左右反対側に戸が移動します。閉じる時には、中心に向かって戸が移動します。

両引き戸は、主に住宅の玄関ドアによく使われます。

戸を開けた状態で、最大戸2枚分の出入り口ができます。

両引き戸をリフォームで設置するなら、戸4枚分のスペースが必要になります。

引き違い戸

引き違い戸とは、2枚の戸が戸車に載って2本のレールの上を別々に移動することで、開閉する引き戸のことです。

引き違い戸は、主に住宅の玄関ドアによく使われます。

戸を開けた状態で、最大戸1枚分の出入り口ができます。

引き違い戸をリフォームで設置するなら、戸2枚分のスペースが必要になります。

戸車の種類

戸車は、機能によって「固定戸車・調整戸車・エアータイト戸車・二連式戸車」の4つの種類に分かれます。

こちらでは、それぞれ詳しくご紹介します。

固定戸車

固定戸車とは、車輪が枠に固定して留められている戸車のことです。

一般的に戸車といえば、固定戸車のことをいいます。

防音機能付きもあります。

価格は安いもので数100円からあり、防音機能付きは5,000円くらいのものがあります。

調整戸車

調整戸車とは、高さ調整機能付きの戸車のことです。

一般的に、1枚の戸には2個の戸車を付けてレールの上を移動させます。

調整戸車を付ける場合は、一方に固定戸車、もう一方に調整戸車を付けます。

調整戸車を使うタイミングは、建具枠に傾きが出たり、鴨居や敷居の高さに水平や平行がなくなり、戸が圧迫され動きが悪くなった時に戸車の高さを調整します。

調整戸車の使い方は、高さ調整機能を使って、車輪の位置を上下に昇降させ、戸の高さを変え、建具の枠の歪みに戸の形を合わせます。

ただし、建具枠のゆがみが酷くなると、調整戸車での調整でも改善ができなくなります。

その場合、一度建具専門店にお問い合わせすることをおすすめします。

エアータイト戸車

エアータイト戸車とは、気密性を高めることができる戸車のことです。

「エアータイト(air tight)」には、空気を「ギュッ!」と絞るという意味があります。

エアータイト戸車は別名「AT戸車」「倒頭式戸車」とも呼ばれます。

エアータイト戸車は、主に高気密・高断熱性能住宅の建具に使われます。

高気密性能住宅とは「すき間」を極限まで「0」に近づけた、外部との空気の出入りが小さい住宅のことです。

ただし、高気密・高断熱性能住宅は「24時間換気システム」が導入されており、空気の入れ替えが行われています。

システムにより、2時間かけて部屋全体の空気を入れ替えていることから、部屋の中は常に新鮮な空気で満たされ、古い空気は屋外へ排出される仕組みです。

また高断熱性能住宅とは、外部からの「熱の出入り」を極限まで「0」に近づけた、外部との熱の出入りが小さい住宅のことです。

気密性・断熱性が高くなるほど、室温が外気の影響を受けにくくなり、室内はエアコンなしの常温でも快適に過ごすことができます。

また小さなエアコンのパワーでも、室内は冷暖房が効きやすくなります。

高気密・高断熱性能住宅へリフォームする時には、建具にエアータイト戸車が使われている建具を選ぶ必要があります。

二連式戸車

二連式戸車とは、1つの戸車の車輪を前後2列にした戸車のことです。

一般的な戸には使われません。

二連式戸車が使われるのは、戸に重量があり、戸車が戸の重量に耐えられない時に使われます。

二連式戸車を使う理由は、戸の2個の戸車をそれぞれ2連にすることで、重量がある戸を4個の車輪で支え、戸車にかかる重量を4方へ逃がすという考え方です。

二連式戸車でも戸が耐えられない場合には、四連式戸車もあります。

もし建具のリフォームで重量がある戸を設置される時には、二連式戸車を使われることをおすすめします。

まとめ

今回は、建具の戸車とは何か・戸車が必要な建具・戸車の機能の種類の3点についてご紹介しました。

建具の戸車は、新築から3〜4年経つと動きが悪くなります。

これまで1度も戸車の交換がない場合には、そろそろ交換の時期が来ているかもしれません。

もし現在、建具の戸車の動きでお困りであれば、ぜひ一度建具の専門業者にお問い合わせすることをおすすめします。

ストレスなく、スイスイ滑る戸車に交換してくれますよ。

Posted by doorrd