玄関ドアの修理はどこに頼むのが正解?工務店、サッシ屋など4業種を比較してみた。
玄関ドアの調子が悪くなった場合、その修理はどこに頼むのが正解なのでしょうか?玄関ドアの修理がお願い出来そうな業者を考えてみました。概ね下記の様な4つの業種が頭に浮かぶのではないでしょうか?
・家を建ててもらった工務店
・サッシメーカー
・サッシ屋
・鍵屋
玄関ドアが壊れたのならドア屋さんでしょう!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドア屋さんは建具屋とも言われ、サッシ屋が同じ様な仕事をしますので今回はサッシ屋に統一しておきます。ちなみに、サッシ屋はガラス修理を行っている事も多く、サッシ屋とガラス屋の仕事内容が被るケースも多々あります。
上記に挙げた4つの業種、玄関ドア修理の故障個所によって、あるいは品質・予算によって選択する業者も違ってきます。本日はその点について考えて行きたいと思います。ご興味があれば最後までお付き合い下さい。
玄関ドアの修理はどこに頼む?5つの業種について考えてみた
それぞれ5つの業種には対応出来る範囲や、メリット・デメリットがあります。玄関ドア修理を依頼する時はそれぞれの業種の特徴を知りミスマッチを事前に防ぐ方がお互いの為ですね。
家を建ててもらった工務店
家をたててもらった工務店はある意味一番信用がおけるのではないでしょうか。高額な家を建築してもらうに至った経緯や信用して建築を任せた安心感。
他方、信用して任せたが思った仕様と違った、打合せ内容との齟齬が多く信用出来なくなった。この様なケースもある様です。
工務店に玄関ドア修理を依頼する際には知っておきたい事が1つあります。それは工務店自身で玄関ドア修理を行う可能性が低いと言う事です。基本的に下請けの専門業者に委託する事になるでしょう。もっとも可能性が高いのは、この家の建築に関わった工務店が使っているサッシ屋です。
工務店に依頼するメリット
工務店に依頼する一番のメリットは安心感、信頼感です。変な事はされないと任せられるメリットは大きいです。さらに自分で専門業者を探さなくても良いので時間労力がかからない事も工務店に依頼するメリットだと言えます。
工務店に依頼する デメリット
中間手数料(マージン)がかかり割高になる事がある。
中間手数料を工務店が加算して見積りを出す可能性は否定できませんし、当たり前とも言えます。工務店の考え方にもよりますので一様ではありませんが、高いお金を出して家を1棟建築してもらったので小さい額の手間代は無料で良い、また大きな仕事をその内注文されるかもしれない。と、考える会社もあれば、引き渡しも終わって相当な年月が経過しているので、当社で手配して動いた案件に関しては決められた手数料を加算して収益にする。と、この様な考えもあります。
サッシメーカー
サッシメーカーも工務店同様に信頼度は高いです。玄関ドアの上部にサッシメーカーのロゴが入っていたりシールが貼られている事があります。スマホ等でメーカー名と玄関ドア修理やアフターサービスで検索すると修理依頼が出来る可能性が高いです。一方でサッシメーカーが不明と言う事もあります。古い玄関ドアやドアメーカーによってはロゴやシールがそもそも貼られていない事もあります。
サッシメーカーに依頼するメリット
部品供給が可能なのか判断が早いです。また住宅修理業者は「玉石混交」つまり、良い業者もあまり良くない業者も入り交ざっている業界と言えます。その点、サッシメーカーは信用を損なう事を行う可能性は極めて低く安心できると言えます。
サッシメーカーに依頼するデメリット
まず、メーカーメーカーと言っていますが、実際にメーカー直のサービスが対応する事はあまりありません。基本的にはメーカーと提携している販売店や工事店が対応する事になります。さらに、一般のサッシ屋は修理を積極的に行う考えの会社も多いですが、メーカー系の販売店は修理よりもサッシ販売、今回では言えば玄関ドアを修理ではなく交換したいと思います。もちろんコンプライアンスに沿った営業とはなりますが、対応する会社によっては修理よりも販売をメインに接客する可能性も否定できません。また見積りに際して出張費が発生する可能性が高いです。
サッシ屋
サッシ屋には大きく2種類の考え方があると言えます。サッシ販売を主とする考え方、サッシ修理を主とする考え方。どちらも極端に偏っていると言う意味ではなく、主戦場がどちらかというイメージです。前者のサッシ屋は主に工務店やハウスメーカーの下請けとして住宅やビル・マンションの新築にサッシの納品や工事を行う事を飯のタネにしています。後者は当社の様に直でエンドユーザーから依頼を受ける様なサッシ屋です。または、賃貸不動産会社や工務店のアフターメンテナンスを担当している会社が該当します。
サッシ屋に依頼するメリット
積極的に修理を受けているサッシ屋に依頼すれば、廃盤のメーカー部品も代用品を探して修理したり、加工を施し修理を行ったりお客様のニーズが玄関ドア交換では無く修理であれば可能な限り対応してくれます。もちろん”これは絶対修理は無理”と言う現場ではその様なお話になりますが、玄関ドア交換ありきの話しにはなりません。メーカー系の販売店では必要な出張費も無料である事の方が多いのもメリットと言えます。
サッシ屋に依頼するデメリット
業者の信頼性は一番低いです。どこの誰かもわからないサッシ屋です。メーカーとの提携など信用に値するバックボーンもないので最初にその業者を知り、信用出来る業者であるかを判断するまでに時間がかかります。
鍵屋
玄関ドアの修理を鍵屋で行う事が出来ます。鍵や錠前部分修理は鍵屋の専売特許です。ドアノブ関係で起こる不具合は殆どのドアメーカーの修理が行えるものと思われます。またドアクローザーと言って、ドアの上部に取り付けられているドアが閉まるスピード調整の器具の取替修理も対応している事が多いです。
鍵屋に依頼するメリット
鍵屋の特徴として24時間対応を実施している会社が多いです。夜間や深夜帯に鍵を紛失してしまいお世話になった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。玄関の鍵が開かないトラブルは夜間に発生するかもしれません。そんな場合、メーカーやサッシ屋と連絡が取れなくても鍵屋は対応可能だと思います。年中無休24時間営業はいざと言うお困り事には大変ありがたいサービスです。
鍵屋に依頼するデメリット
緊急の対応をしてもらうとやはり料金は高額になりがちです。一部の法外な修理トラブルは論外ですが、やはり利便性の高いサービスにはそれなりの対価を支払う必要があります。緊急時にいつでも対応してくれるというメリットの一方でその費用が割高になってしまうのはやはり表裏一体のデメリットになります。
まとめ
本日は、玄関ドアの修理はどこに頼むのが正解?と言うテーマについて考えてみました。
安心を重視するのであれば、家を建てた工務店かメーカーです。
お客様に要望を的確に伝えたいのであれば、修理が得意なサッシ屋です。
また緊急の錠前に関するトラブルは鍵屋に依頼する事によりお客様のニーズを満たしてくれると思います。それぞれのデメリットも確認しながらご検討下さい。