和室の引き戸トラブルを自分で修理出来るのか?引戸の滑りが悪い、引き戸が倒れて来る時の修理方法。

和室の引き戸は昔ながらと言うイメージがあります。実家の和室間仕切りに使用されている印象を持たれる方もいらっしゃいますが、意外に和モダンな住宅ではお洒落な感じで取り入れられている事も多いです。

そんな和室引き戸も年数が経過すると色々なトラブルに見舞われる事も。

本日は、和室引き戸のトラブルを自分で修理する為の方法解説して行きたいと思います。引き戸の滑りが悪い、引き戸が鴨居に引っ掛からなくなって今にも倒れて来そう、この様な状況でお困りの方向けの記事です。建具屋さんなど業者を呼んでしまえば早いのですが、そこはコストダウンの目的や知らない業者が家に来るのは抵抗がある方もいらっしゃいますので可能な限りDIYで修理するための記事に仕上げてみました。参考にして頂ければ幸いです。

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引き戸の滑りが悪い

和室引き戸の不具合では最も代表的な症状として、引き戸の滑りが悪くなるというものがあります。最初は何となく重たく感じる様になり、最終的にはかなり無理やりに引かないと全く動かなくなる症状です。ご年配の方などあまり力づくで引戸が開けられない方には大変な負担となります。この症状の原因として考えられる原因は主に2つ。順番に解決して行きます。

戸車の不具合

まずは、戸車と言われる建具の下についている車の経年劣化による不具合です。戸車の車の部分が破損していたり、動きが正常に出来ない時に、車輪で戸を動かす事が出来なくなり引きずった状態での戸の開閉を行う様になります。この状態で使用し続けると戸車が走るレールの部分まで削られてしまい戸車とレールの部分の両方修理の必要が出来てきます。

この様な事から戸車の修理は早めの修理が必要で、修理方法は戸車の交換作業となります。

戸車交換作業

戸車を交換する為には、まず現在取り付けてある、戸車を調べる必要があります。一番手っ取り早いのは、現在の戸車を外してホームセンターや建具部材販売店に相談に行く事でしょう。取り外し方ですが、引き戸を上方向に持ち上げて、下の部分を手前に引くとレールから外れます。建具の戸車は基本プラスドライバー1つで取り外す事が出来るので(ネジ2本で止まっていると思われます)その戸車を取り外して現物を販売店に持って行きましょう。もし販売店に無い時は、ネットで部材がないか調べる事になります。調べる時にはいくつかポイントがありますので記述いたします。

全体のサイズ

まずは、全体のサイズが合っているのか測る必要があります。高さ、幅、長さなどをチェックします。

ビスピッチ

ネジの取付位置も重要です。既存の戸車とネジを留める部分の長さが同一が望ましいです。

車のサイズ

戸車の車の車輪の直径が同じ必要があります。

上記のチェックポイントを確認してネットで戸車を探しましょう。

無事、同等の戸車が入手できれば取替は比較的簡単だと思いますので自分で交換する事は問題無く出来るかと思います。

梁が落ちてきている

戸車の不具合以外で、引き戸が重くなるケースとして考えられるのは、引き戸が入っているレールの上部(梁)と言われる部分が落ちて来ている可能性もあります。昔の木造造りの住宅で起こる不具合なのですが、横に走る柱が長ければ長いほどその可能性は高まります。住宅の経過と共に木の部分がたわんで、極端に言えば弓なり状になる症状です。引き戸が圧迫されて中心部分で動かなくなる事があります。1間程狭い空間では全体的に”たわみ”の影響を受けるので引き戸が重く動かくる様になります。

修理方法

削る事で修理を行います。梁が落ちて来ているのであれば引戸の方を少し削って、スムーズに動かせるように調整するのが最もポピュラーな解決方法となります。ただあまり削りすぎると鴨居から外れる様にスカスカになりますので少しづつ微調整をしながら作業を進める事が重要です。

引き戸が倒れてきそう

引き戸が外れて倒れて来そうな状態になる事があります。前述した”削り作業”を行った結果その様になる事もあれば、何も触ってないのにいつの間にか引戸が倒れて来そうになる事もあります。

そもそも、木造の木は伸縮をしながら落ち着いて行きます。新築で建築した時から微妙に少しづつ、少しづつ形を変えて行きます。木の微妙な変化により戸に隙間が発生したり中にはクロスに亀裂が入ったりする事は決して珍しい事ではありません。

今回の引き戸が倒れそうになる症状も木の変化によるものかもしれません。

修理方法

引き戸が枠よりも小さい状態ですので、引き戸を伸ばさなければなりません。戸首と言われる戸の最上部に新たに木を取付け鴨居と引っ掛かる様にして行きます。ホームセンターで適した材木を購入して戸首部分に取り付けます。見た目等を気にされるのであればプロの建具屋さんにお願いした方が良いですが、それ程気にならない様でしたら、DIYでも修理可能かと思います。要は、引き戸の背が短いので長くする為に、木材などで補う作業を行うと言う事です。極端に言えばホームセンターで販売されているスチールのステイでも問題ないのです。鴨居への引っ掛かりを造作できれば修理完了です。

まとめ

本日は、和室の引き戸が見舞われるトラブルについての修理方法など解説しました。やってみれば以外に簡単な事もありますので、ご興味のある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。もし難しい様であれば無理をせずに業者に相談されて下さいね。

Posted by doorrd