窓サッシの中桟(なかざん)で視界が悪い!解決策はある?窓の視界を良くする方法。
ガラス・サッシの修理や不具合対応を行っていると結構レアなご依頼がたまにあります。昨日ご相談頂いたお客様は、窓の中桟(なかざん)が丁度外の風景を見えにくくしているのでどうにかできませんか?というものでした。中桟は窓の中心部分にあるアルミの枠ですが、この中桟を境に下のガラスが型板ガラスで上のガラスが透明など分かれている場合や、上記写真の様に上下とも型板ガラスになっていたり上下とも透明ガラスの場合もあります。
今回ご相談のお客様は中桟入りの窓で上下とも透明ガラスです。戸建て住宅でお庭には綺麗に選定された庭木の存在感が際立つご住宅でした。お客様はリビングに腰掛けこの庭木を優雅に眺められたいのですが、丁度ソファーに腰を下ろした目線の先に窓の中桟があり視界の邪魔になると言う事です。「この窓の横の桟を外して貰えませんか?」と言うのが今回のご相談です。さて。。どうしましょう!
窓の視界を良くする方法
今回は中桟が原因で窓から庭を見た時の視界が悪いと言うご相談ですが、そもそも中桟を境に上は透明ガラス、下は型板カスミガラスの場合も少々視界が悪いです。プライバシーを守る意味合いもあり下のガラスが半透明の型板カスミガラスになっているのですが、この部分を透明ガラスに変更するだけでもかなり視界が広々となります。以前ご対応したお客様がまさにこの状況で「猫ちゃんに外の景色を見せたいから・・」と言う理由で型板カスミガラスから透明ガラスに取替えしました。
今回のご相談である”中桟”問題についてどのように解決するか。
1.中桟を取り除く
2.中桟位置を変える
3.窓を中桟の無いサッシに交換する。
具体的に考えて行きます。
窓の中桟を外す
最もシンプルな発想ですが、そもそも中桟を取り除いてしまえば済む話で、そうすれば視界が良くなります。その場合は中桟で2枚に分かれているガラスは使えなくなってしまいますので、2枚のガラスも撤去して新しく1枚物のガラスをと取替える必要があります。少々問題なのは、中桟部分はサッシとサッシを組むために切り欠けになっているので、中桟を外すと切り欠けの部分に小さな空間が発生します。グレチャンで納めるとこの空間をコーキングで隠さなければなりません。また窓の強度的な事も考えてグレチャンよりもコーキングで納めた方が良いでしょう。
中桟の位置を変える
強度的に中桟がないと心配な方は中桟位置を移動する事も検討出来ます。中桟の位置を変えるだけでは視界がスッキリするとは言い難いですが、実は今回ご相談を受けたお客様ではこの方法で施工をいたしました。お客様としては、ソファーに腰を下ろした時に外の庭木が見える事がご希望でしたので中桟を完全に取り外してしまうよりは中桟の位置をずらして欲しいと言う方がニーズに合った様です。方法としましては、中桟を300mm程度下にズラす作業で適切な位置に切り欠け加工を行い既存の切り欠けはコーキングで隠しました。もともと中桟下のガラスはカスミガラスだったのでガラスを短くカットし再利用、上部の透明ガラスだけ新しく取替をしました。
窓サッシを交換する
窓の視界をスッキリ見やすくしたい!とご希望のお客様の中には窓サッシ交換をご検討される方も多いです。最近ではカバー工事と言われる窓交換の施工方法で行われるので1日もあれば新しい窓と交換出来ます。従来の窓枠はそのままに既存の窓枠の上から新しい窓枠を取付けます。窓ガラス部分は中桟なしの新しい物に交換しますので視界もスッキリ窓サッシも新しくなります。コスト的には一番かかりますが窓の調子が悪かったり、ペアガラス等、窓性能の向上をご検討の方は窓交換がお勧めです。
まとめ
本日は窓の桟が原因で視界が悪い!とお考えの方向けの記事を書きました。参考にして頂ければ幸いです。