ドアの丁番修理方法。丁番交換か丁番起こしか!判断基準は何?

ドアの開閉を司る最も重要な部品が丁番(ちょうばん)です。蝶番(ちょうばん、ちょうつがい)などと言われる事もありますが、どれも同じ部分を指す言葉です。以前の丁番は単純な構造でドアの開け閉めの為に動くだけの物が殆どでしたが最近の丁番は3次元調整丁番といって倒れや傾きが調整できる優れもの丁番も多く使用される様になっています。

そんな中、経年劣化で丁番を交換したいとのご相談や”丁番起こし”で自分で修理しようとしたら逆に悪くなったとご相談を頂くケースも時折あります。そこで今回は丁番が原因のドア修理について「丁番交換」「丁番起こし」での修理について適切な考え方をアドバイスしています。参考にして頂ければ幸いです。

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丁番起こしか?丁番交換か?判断基準

丁番起こしとは?

そもそも”丁番起こし”とは何??という方への答えですが、写真の様な金属製の道具の事を言います。

丁番起こしの写真

先端に丸く穴が空いていると思いますが、この部分に丁番の”管”と言われる部分に差し込みます。差し込んだ後に壁に丁番起こしを当てて”ググッ”と丁番を曲げる様に丁番起こしに力を掛けていきます。

丁番起こしは左右に差し込みがありますが、角度が違うので現場の状況に応じてどちらの角度が使いやすいかを考慮し選択します。

丁番起こしを使用するケース

丁番起こしを使用するケースはドアの戸先とドア枠が干渉するケースです。症状としては「ドア本体とドア枠が当たってドアがスムーズに閉まらい」この様な場合に丁番起こしを使用する事となります。丁番がグラつく場合や丁番のネジが外れかかっている不具合、また3次元調整丁番に丁番起こしを使用する事がさらに状態を悪くする危険性がありますので注意しましょう。

丁番起こしを使用するケースとしては玄関ドアやスチールドアなど丁番そのものがしっかりした材料である事、さらに丁番取付側もスチール製などしっかりした素材の場合においてのみ使用する様にします。間違っても室内木製ドアなどで丁番起こしを使用してはダメです。丁番起こしはいわば変形した丁番を力ずくで元に戻す作業です。金属製の丁番を曲げるので取付け部分にかなりの力が加わります。木製の枠やドアでは力に耐えきれずに壊れてしまう事もありますのでしっかり見極めた上で使用する様にしましょう。

3次元調整丁番

3次元調整丁番は丁番自体で傾きや倒れの調整ができる丁番です。室内ドアで使用されている丁番ですが、調整が狂ってしまう事も少なくなく、意図せずにドアが傾いたりします。素人の方では調整が難しくどのネジを触ればどの様に調節できるのか戸惑う事になり修理を依頼される事も多いです。原則調整だけで修理が終わりますが、中には3次元調整丁番が壊れている事もありこの場合は丁番の交換を行わなければ修理できません。

判断基準

丁番起こしを使用するケース

ドアやドア枠がしっかりとしたアルミ・スチール製であり多少力を加えてもネジが取れたりドア及びドア枠が壊れない事が前提。その上で、丁番が開いた事によりドア本体がドア枠に干渉している症状である事。

丁番の交換を行うケース

室内ドアなど丁番起こしが使用出来ない状況で調整が効かない場合。丁番そのものが破損していたり錆び付いて動きが悪いなどの症状の場合は丁番そのものを交換する必要があります。

丁番が故障する原因

丁番は経年劣化で留めているネジが外れたり、錆で動きが悪くなったりします。また、換気の為に半開きにしていたドアが突風で煽られて限界以上に開き、丁番を痛めてしまう事もあります。(丁番起こしを使用するのはこの様な丁番が無理に開いて正常な動作が出来なくなった時、元に戻す作業として使用する為の道具と言えます。)

まとめ

玄関ドアや店舗入口ドア、室内ドアなどドアには丁番がセットで取付けられています。業者に依頼すると数千円~1万円以上の費用がかかる丁番の修理ですがDIYで出来ない作業でもありません。自分でチャレンジして万が一ダメな場合はサッシ屋か建具屋に相談してみて下さいね。

Posted by doorrd