鉄扉(スチールドア)が錆びでボロボロ、錆の研磨で修理完了。
ビルの管理会社様から鉄扉(スチールドア)の修理ご依頼がありました。築年数が古いビルやマンションでは鉄製のドアが経年劣化により錆びてボロボロになっている事も珍しくありません。鉄扉が腐食してくる原因は塗装の剥がれに起因する事が多く、メンテナンスを行わずに放置しているとジワジワと錆が侵食して行きます。ドアの角に穴が空いたり、丁番部分に錆が侵食していくとドアが傾き最悪ドアが滑落してしまう危険性もありますので早めの修理が必要です。
本日は、鉄扉(スチールドア)の錆補修作業について記事にして行きます。
鉄扉の錆はどの様に修理する?
鉄扉が錆びでボロボロになった場合、想像出来る修理方法がいくつかあります。
ドア本体に穴が空いている場合
最も酷い症状は鉄扉に穴が空いてボロボロと剥がれている状態です。この場合の修理方法は、一旦グラインダーで研磨してパテで埋める処置が必要です。
パテが固まった時点で上から塗装をする事で部分補修が出来ます。しっかり修理をしようと思えば塗装屋さんドア全体を塗装してもらえば又しばらくは使用出来る様になると思われます。
あまりにも酷い場合は鉄扉ドア本体を交換する事をお勧めします。
鉄扉の見た目が悪い場合
錆びが目立つ様になってマンションやビルの住人から指摘される事もあると思います。管理会社さんの立場であれば建物オーナーや管理組合にドアの塗装を提案するのが一般的です。ポイントは早めのメンテナンスが設備を長持ちさせると言う事を伝える事だと思います。一時的な出費を躊躇ったために後々大きな修理が必要となる事もあるからです。
早めに塗装を行えば錆も広がりも抑える事ができるので長い目で見れば、美観維持と設備保全の両方で得となります。
ドアが床に擦っている場合
今回の現場がそうだったのですが、スチールドアが錆びで一部塗装の表面が剥離しかかり、その部分が床に擦れている状態でした。細かく見て行くと丁番にも少々不具合が見られましたので、丁番の調整と、剥がれかかった塗装の除去、鉄扉研磨に塗装を行いました。さらに塗装部分にカバーを取付ける修理を行いました。
鉄扉修理のビフォー・アフター
実際の鉄扉修理のビフォー、アフターです。
【鉄扉修理前の写真】
【鉄扉修理後の写真】
両面とも研磨塗装を行いカバーを取付けています。
下のドアもかなりひどい状況です。もうこれぐらいのレベルになると根本的にドアの交換をするしか方法がないですね。こちらのビルでは非常階段に向かう鉄扉(スチールドア)が複数枚あり修復可能な物や修理ではなかり難しそうなものまでお見積りさせて頂きました。
パテを入れて補修出来なくもないですがかなりの大手術ですね。
ドアノブが壊れているドアもありました。
鉄扉メンテナンスについて
上記の現場の様に、定期的にメンテナンスを行わないと結構酷い状態になります。鉄扉の錆は環境により20年以降に発生しだし、30年を超えてくるとメンテナンスの良し悪しで綺麗に保たれているか、ボロボロになって行くかの岐路を迎えます。半世紀ほど経過したビルやマンションでもメンテナンスが行き届いている建物設備はやはりそれなりに綺麗です。一方メンテナンスコストを掛けていない建物設備はかなり酷い状態となっています。
鉄扉のメンテナンスに関して、錆は基本的に塗装をキチンと施せば長期間維持出来ます。ドアノブやドアクローザは使用頻度により15年~20年程度で壊れる可能性はありますが、代替品など出回っていますので交換不可になる事はあまりありません。一番厄介なのは丁番関係かもしれません。ポピュラーな丁番であれば取替も可能ですが、壁の中で溶接してある丁番は原則取替不可となりますので鉄扉(スチールドア)を枠から交換する事も検討する必要が出て来ます。
鉄扉修理の費用
鉄扉の修理費用に関しては、作業内容により大きく異なりますので、ある程度の目安としてご確認下さい。
・スチールドア研磨作業・・・18,000円~35,000円
・パテ埋め・・・・12,000円~25,000円
・丁番交換・・・・15,000円~28,000円
・鉄扉本体交換・・・・150,000円~300,000円
まとめ
本日は、鉄扉ドアの補修作業を行った現場の施工実績や鉄扉の修理料金などについて記事にしました。鉄扉修理は一般の方から相談を受ける事はあまりなく、管理会社さんや建物オーナーからご相談を受ける事が多いです。ま~最終的にドアを交換すれば良いのでどうにかなる事はなりますが、美観や安全性から考えればやはり定期的なメンテナンスをお勧めします。