雨戸交換をする場合、後付けの窓シャッターと従来の雨戸どちらが良いか検討しました。
夏が近づくに連れて雨戸の修理や交換のお問合せを頂く事が多くなります。そんな中、今と同じ雨戸(引戸サッシの様に、戸板や戸板収納、レールがあるタイプ)か窓シャッター(後付けタイプ)をご検討されてどちらにした方が良いのか迷われている方もいらっしゃると思います。本日は雨戸や窓シャッターの交換実績がある当社の意見として雨戸交換は従来品が良いのか?後付け窓シャッターに変更した方が良いのか?独自の視点で解説して行きます。
雨戸交換と後付け窓シャッター交換を比較
雨戸と後付け窓シャッターを比較検討する上で、「見た目」「施工性」「機能性」「将来性」「費用」の5つの項目について比較して行きます。もちろん好みや住宅の仕様により選ぶべき商品は変わってきますが、一般的な木造住宅をイメージして解説していますのでご了承下さい。
見た目での比較
雨戸は昔ながらの住宅にぴったりのイメージです。和風の住宅であれば雨戸の方がしっくりきますが意外に窓シャッターもモダンな感じで格好良くイメージチェンジの効果が期待できます。築古住宅で外壁が木であれば雨戸が良いと思いますが、モルタル仕上げやサイディングの外壁であれば窓シャッターの方が新しい感じになるのでお勧めです。
見た目の比較では和風にこだわるのであれば既存と同じ雨戸に交換がベスト。イメージチェンジを考えるなら窓シャッターが今風で格好いいと思われます。
施工性での比較
雨戸から雨戸への交換の場合はそれ程気にする事はありませんが、中には欄間付きテラス窓の場合、欄間までの雨戸が製作出来ないサッシメーカーもあります。雨戸交換も現場のサイズを採寸してオーダーメイドで雨戸の枠、戸板のサイズを製作します。各メーカー製作範囲と言う決まりがあり、その製作範囲内で雨戸を作る事になり、欄間部分まで覆う戸板を製作しようとするとメーカーにより”製作不可”と受け付けてくれない事もあり注意が必要です。従来は既存の雨戸サイズで製作出来ていた物も現在ではNGと言う事も珍しくありません。
また、後付けの窓シャッターに交換する場合も欄間は注意しなければならないポイントの1つです。欄間の上部には窓シャッターの取付け位置が確保できない事が殆どで、欄間の下から窓シャッター取付を行う事が多いです。その場合はシャッターの収納部分が窓に一部被さる感じになりますので人によっては好みでないと思われる方もいらっしゃる様です。
施工性で考えると、従来の雨戸を取り外し同等品の雨戸を取付ける方が間違いないです。一方、窓シャッターの取付け範囲内で施工できる窓であれば、窓シャッターの方が取付けは容易だと思われます。
機能性での比較
機能性での比較では、窓シャッターに軍配があがります。雨戸や窓シャッターは夜間のみ使用したり、台風や長期不在の限定された期間のみ使用する事が多い設備です。シャッターや戸板の開け閉めがどれだけ容易か?という事が機能性を比較する上で最もウエイトを占める部分かと思われます。そういった意味で戸板や窓シャッターの開け閉めを具体的に見て行きます。
雨戸の戸板開閉を行う時
窓ガラスを開けて、戸袋に収納されている戸板を1枚出して奥まで”ガラガラガラ”と移動させます。続いて2枚目の戸板、場合によっては3枚目、4枚目の戸板も”ガラガラガラ”と順番に移動させ最後にロックを掛け完了です。収納する際は戸板を戸袋に収納するのですが、1枚目を戸袋に収納した後、次の戸板と干渉しない様に1枚目の戸板を戸袋内でズラし2枚の収納スペースを確保しなければなりません。3枚目、4枚目を収納する時も同様に戸板の収納スペースを確保する必要があり少々面倒です。
窓シャッター開閉を行う時
窓ガラスを開けて、スラットと言われるシャッター本体を下方向に下げます。スラットを下げる為の紐もあるので紐を引っ張れば簡単に下がります。下まで下げきったら鍵を掛けて完了です。開ける時もスラットを上方向に持ち上げシャッター収納ケースに収めれば完了です。極めつけとして窓シャッターのリモコンタイプを使用するれば窓を開ける事さえも不要でシャッターの開閉が可能となります。
将来性での比較
シャッターや雨戸の今後ですが、明らかに雨戸よりも窓シャッターの普及が進んで行くと思われます。現在でも窓シャッターはスマートフォンに対応しており外出時に家中の窓シャッター全てを降ろして防犯性を上げる事も可能ですし、帰宅時にはシャッターを上げる操作も簡単にできます。さらにタイマー設定機能で曜日ごとなどで窓シャッターの開閉が事前登録でき、休日お休み時間は遅くまでシャッターを下ろしておくなどの機能性溢れる使用方法が可能です。今後もAI化、IoTの普及が進むにつれ窓シャッターはより進化していく可能性があります。雨戸と比較すると将来性の部分では圧倒的に窓シャッターがお勧めです。
経済性での比較
窓シャッターのリモコン仕様は少々高くなりますが、手動の場合は、雨戸と窓シャッターどちらもそれ程価格は変わらない事が多いです。勿論、取付を行う現場の状況や窓のサイズにより異なりますが、2枚建ての窓であれば、雨戸もシャッターも10万円前後が相場となります。詳しくは近くのサッシ屋さんに、雨戸交換と後付け窓シャッター交換の2通りの見積もりを出して貰えば明確にわかりますが、5万以上価格が変わる事はあまりないと思われます。
まとめ
本日は雨戸交換や窓シャッターの取付をご検討の方向けに2つの商品を当社目線で比較してみました。何かの参考になれば幸いです。
ちなみに当社の施工実績は下記から確認出来ます。