クレセント錠を自分で交換。絶対に注意するべき、たった1つの事!
窓ガラスなどサッシには必ずクレセント錠が取り付けられています。
防犯上のカギなのですが年数が経過すると経年劣化でクレセント錠の動きが固くなったり動かなくなったりする事もあります。動きがおかしいな~と思い「自分でクレセント錠を交換してみよう!」と思われる方もいしゃっしゃると思います。
ホームセンターでも”取替用”のクレセント錠は販売されているの適合可能なクレセント錠であれば一般の方でも十分交換可能です。取替用のクレセント錠に同封されている取付説明書を見れば取替方法は比較的簡単。本体に取付けられている2本のネジを外して、新らしい取替用のクレセントのネジを2本締めれば取付完了です。
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クレセント交換時に測る各箇所
クレセントを交換する上で必要な寸法が主に3つあります。
①本体の厚み
②取付されている2本のネジの長さ
③クレセント中心から鍵のかかる部分の一番長い所のサイズ
この情報があれば取替用のクレセントを選択できると思います。細かく言うとクレセントのかかる先端の部分の幅など分かれば尚良いです。クレセント受けとのサイズ感もありますので。
ホームセンターやネットでは上の写真の様な取替用のクレセントが販売されていますので予め測ったサイズと適合出来るのか確認して購入しましょう。
クレセントを取付るサッシ側には2種類のタイプがある
取替え用のクレセントの選択は完了です。ここで早まって既存の2つのネジを外してクレセント交換を行おうとすると痛い目に合う事があります。
実はクレセントが取付けられているサッシの方には2種類のタイプがあります。
①ねじ切りタイプ
サッシ自体にネジ山が切ってありサッシにネジをねじ込んで行くタイプ
②背板タイプ
サッシには丸い穴しか開いておらずサッシ内部に背板がありその背板にネジをねじ込むタイプ
ねじ切りタイプであれば何も気にする事なく2つのネジを外して新たに取替用のクレセントを取付ければ良いのですが、仮に背板タイプの場合、安易にネジを外すとサッシ内部の背板が下に落ちて行ってしまい大変な事になります。サッシを分解して背板を定位置に戻さなくてはクレセントの取付は不可能です。
クレセント交換で絶対に注意するべきたった1つの事とは、背板タイプのクレセントを見極めクレセントを交換する事です。
本当のクレセント交換方法
背板タイプかネジ切りタイプかは私達業者でも初見で見分ける事が出来ません。ポイントとすれば最近の新しいサッシはネジ切りタイプが一般的です。20~30年以上経過した古いタイプのサッシの場合は背板タイプの可能性がグンと高くなります。
ここでは背板タイプの可能性も考えて後悔しない為のクレセント交換方法について解説して行きますね!
まずは1本だけネジを外します。すると上の写真の様にネジ穴が見える状況となりますね。この段階で背板ではなく、ネジ切りだと判断が付けば、下の2本目のネジを外しても良いです。ただ判断が出来ずに心配であれば、この段階で新しいクレセントの上の部分を取付ます。そうする事で既設クレセントの下のネジを外しても”背板”が落ちる事はありません。
作業がしにくい場合は、一回取り外したネジを写真の状態でもう一度取付ます。
そうすると既設のクレセントの下のネジを外しても背板が落ちません。既設クレセントを取外しスッキリした状態で新しいクレセントを取付る事が出来ます。
万が一背板を落としてしまうとさすがにサッシ屋に依頼しなくてはご自身では作業が難しいと思います。くれぐれもご注意下さいね。
まとめ
本日はクレセント交換時の注意点について解説しました。長くサッシ屋を営業していると「自分でクレセントを交換しようとしたら”カラン”といってサッシの中で何か落ちた様だ。新しいクレセントの取付が出来なくて困っている」と言うお問合せが月に1~2件はあります。クレセント交換の際は”背板”の可能性も考えて取替して下さいね。