アメリカ人からのご質問。室内引戸のレールをアレコレ調べてみた。
室内の引き戸はどの様にして動くのか?ドアの下に車輪(戸車)がついていてコロコロコロと車輪(戸車)が回るのでスムーズに横方向に動きます。
その戸車を陰ながら支えているのが引き戸のレールです。電車で言う所の線路の役割を担う”レール”が気になり調べてみる事になりました。
きっかけは 先日お伺いしたお宅で、アメリカ国籍で日本語が堪能な33歳の若者が家中をリフォームしている現場に伺った時の出来事です。
中古住宅を購入してご自身でフルリフォームされていました。ドアの開閉が上手くいかなくて戸車交換をご希望されていて、ひょんな事から引き戸のレールについてお話をする事になりました。 レールの種類が多くてどれを選択したら良いのか分からない。いったいどれだけの種類があるのか?
私も引き戸のレールは何回か交換した事があったのですが漠然とVレールとかYレールとか交換していました。実際どのような種類があるのかなどまわりのスタッフへの聞き込みやネットの情報を調べて記事にしてみる事にしました。
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室内引戸レールの種類
昔ながらの引き戸は床面からレール該当する敷居の部分が立ち上がっていて、そこに溝が掘って形で戸車を動かしていました。ただ最近のレールは床面と同じ面(つら)になっておりひっかかりが無いのでお子さんや高齢者に優しい設計となっています。V型・Y型・T型は最近のレールで丸型・平型は昔ながらのレールです。
・V型レール
戸車とレールの当たる部分がVの字に加工されている形状のレールです。Vレールそのものが床に埋め込まれています、
・Y型レール
戸車とレールの当たる部分がYの字に加工されているレールです。つばの部分は床の上にのっている感じです。
・T型レール
Y型レールのつばの部分を角ばらせた感じで凹型の感じのレールです。
V型・Y型よりも掘ってある溝幅は薄いく床にしっかり引っ掛かりがあります。
・丸型レール(甲丸レール)
床面よりも数ミリ立ち上がっているレールです。最近はあまり見ませんが、昔ながらの住宅ではよく使用されています。
・平型レール
レールの切込みがありその中を戸車が走ります。レールになる金物はなく、敷居などの木製が加工されている場合などを言います。
レールのサイズと素材
長さについては1820mm・2000mm・2730mm・3640mm・3000mm・4000mmとあります。入り数や販売メーカーにより異なる事があります。
・V型レール
横高9mm×9mm、12mm×12mmのサイズが一般的です。しっかりとレール溝にはまるサイズです。
・Y型レール
横幅9.6mm×高6mm(溝幅に入るサイズが9.6mm、溝幅の深さが6mm、床上に1mm出ます。床上の広さは12mmです)
・T型レール
7mm(溝幅7mmにしっかり入ります)サイズは溝幅に入る所が7mmで床上に出ている所が13mm、床に埋まるサイズが4mmで本体の高さが5.5mm
・丸型レール
立ち上がりが7.5mm幅は7mmあります。
・素材に関して
アルミ製が一般的に使用されますが、真鍮や樹脂などの素材もあります。また今回のV型・Y型・T型・丸型に限らずにいうとステンレス製の素材も使用されています。
まとめ
本日は戸車のレールについて色々調べて記事にしました。もちろんこれ以外にもR型レールやU形ステンレスレール、スイングレール、ウィングレールなどかなりの種類があります。今回は一般家庭でよく使用されているレールに的をしぼってまとめてみました。