悪徳(ぼったくり)ガラス業者の特徴と対策。騙されないで!
最近インターネットを使った広告でガラスの”ぼったくり”に遭遇したお客様に出くわす事が多くなりました。
具体的には、透明フロートガラス(リビングなどで使用されるガラス)を1枚交換して4万円、サイズは80cm×180cm程度。通常であれば、15,000円~25,000円が相場です。また、90cm×90cmの型板ガラス(半透明のごく一般的に使用されるガラス)1枚交換で35,000円請求されたお客様もいらっしゃいました。いずれもお客様もネットでガラス修理を依頼されたと言う共通点があります。具体的な会社名も勿論分かっていますが、「ぼったくり=犯罪」では無いケースも多々あります。
ネット広告を観察して行くと(当社もネット広告に力を入れていますので研究しています。)悪徳ガラス業者の特徴が垣間見れます。
全てがここに書かれている通りとは言えませんが少しでも被害者を出さない為の方法を記載いたします。ガラス業者に依頼する時の参考にして下さいね
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ガラス業者は2業態から成り立っている
そもそも、悪徳ガラス業者に依頼しない様にする為には、ガラス業者の事を知っておく必要がありますね。ガラス業者は大きく分けて2業態あると理解して下さい。
ガラス業者その1(下請けメインのガラス店)
主な得意先は工務店や建築業者です。新築工事や大型の商業施設なども対応しており、反面、一部のガラス屋はこじんまりと主人と息子など個人経営を行っている業者となります。比較的ぶっきらぼうで対応もあまり良くない事も・・・。
ガラス業者その2(緊急ガラス割れ対応)
主な得意先はネットで集客する一般のお客様です。コールセンターを持っている所もあり、全国対応を大々的に銘打って、明るく清潔感のある広告を出しています。低価格で素早く対応する事を全面的にアピールしていますね。全国対応はしていますが自社スタッフではなく、ほとんどが外注です。地元のガラス屋と提携するか、業務委託で個人と契約して作業を手配します。要するに集客を行っているだけで、中間マージンを抜く業態となっている場合が殆どです。
悪徳(ぼったくり)ガラス業者はこうやって量産される
悪徳(ぼったくり)ガラス業者が量産される仕組みにはネット広告が大きく関わっています。ネット広告は比較的安価に全国的に集客できますので、業務委託の作業員を募集してその人に作業代金の40%~60%で作業を委託します。
ネットで集客している会社の利益は売上の60%~40%程度です。案件を受注して「右から左に流すだけ」で利益が発生する旨味のある事業と捉えられて大勢の集客だけする会社が量産されている訳です。
この事が悪徳(ぼったくり)ガラス屋を増加させているのです。業務委託を受けている作業員は自分の手元に残る金額を計算しなくてなりません、例えば売り上げの50%が自分の取り分。50%が集客会社の取り分とします。
売上1万円=自分の取り分が5,000円。その中で、材料費や移動費(ガソリン・高速代)を賄わなければなりません。実質的な手残りは2,000円程度でしょう。商売として成り立ちません。
売上2万=自分の取り分10,000円。実質的な手残り5,000円~7,000円。
売上4万円=自分の取り分20,000円。実質的な手残り15,000円~17,000円。
一人ひとりが請負う仕事量は月に20~30件もあればいい所。 商売をしているのなら1件あたり15,000円程度は手残りが必要です。車両の維持費、家賃代、もしかしたら事務員の給料、諸々の経費が必要です。そう考えると4万円程の仕事を無理やりにでも行い相場よりも高額な請求を行うのです。
通常のガラス屋よりも2~3倍の料金を請求しないと成り立ちずらいビジネスモデルと言う事になります。これが悪徳(ぼったくり)ガラス屋を増加させているカラクリと言う事なのです。
悪徳ガラス業者の手口
ネット広告では、安い・早いを謳っていますが、実際に現場にくる業務委託の作業員はそんな事はおかまい無しです。ろくに見積もりも行わずに作業を開始する業者や、作業を始めて追加工事が必要と言ってくる業者もいます。
紹介案件となっているケースには注意が必要です。ガラス修理の全国対応業者では、案件(お客様から受注した仕事)を全国の業者に手配する、紹介すると密かに書かれている場合があります。その場合、ネット集客会社にクレームを言ってもダメです。ネット集客会社は仲介(紹介)をしただけなので、作業を請負った人物と解決して下さい。と言われて責任転嫁されてしまう恐れがあります。
キャンセル料金を請求するケース。見積りや出張費は無料だけどキャンセル費用は別!と言う業者もいるようです。
悪徳ガラス業者に騙されない為のチェックポイント
悪徳(ぼったくり)ガラス業者に騙されない様にするには、発信元のホームページしっかり確認する必要があります。
会社の所在地に注目!
例えば福岡県のガラス修理を行う場合、ホームページの会社概要を確認して、会社の所在地が「福岡県」になっている事を確認して下さい。会社所在地が東京都や他県になっている場合は少々疑ってみた方が良いです。
大幅な値引き金額に注目!
3,000円値引きや初回お客様値引きなど、魅力的な文字が書かれています。でも、同じページに「基本料金+作業費+部材費 コミコミ 5,000円~」とも書かれています。
5,000円から3,000円を値引いてくれるなら2,000円でいいの?
いえいえ、そんな事はありません。~(から)とついているので30,000円かもしれませんし50,000円かもしれません。逆に3,000円も値引いてくれるのであれば、そもそも料金が高いのではないの?と疑ってしまいますよね。注意して下さい。
全国対応に注意!
先程も書きましたが、全国対応の業者さんは地元のガラス業者、もしくは個人の業務委託先と提携しているケースが殆どです。その場合は必然的に中間マージンがかかっています。全国対応と言う響きは良いのですがその殆どはネット集客を専門にやっている業者なので「ガラス屋ではないです!」
まとめ
悪徳(ぼったくり)ガラス屋の成り立ちから騙されない為のポイントをまとめて見ました。何かのお役に立てたら幸いです。