内窓取付の需要と言えば冬の時期に多くなる傾向です。寒い冬を少しでも暖かく過ごしたいと思われる方が断熱効果や隙間風対策で検討されます。また内窓は結露対策にもうってつけとCMや折込チラシが入りますので随分と世の中に浸透している様です。
一方で、夏の時期に内窓取付を検討される方はいらっしゃるのでしょうか?
はい。いらっしゃいます。西日が強く日差しを防ぎたい方や、冷房の効きが悪いので内窓を検討される方などです。今回は内窓を取付けたお客様邸の施工実績を紹介するのですが、こちらのお宅は吹き抜けの間取りになっており、やはり夏場のエアコンの効きがあまり良くないとの事でした。また、もちろんですが1階の声やテレビの音も2階に響くので、なんとかならないかと大変お悩みだった様です。
ネット等で色々と調べるうちに、内窓がいいんじゃないか・・・。と当社に見積りを頂く事になりました。
吹き抜けの間取りに内窓を取付しエアコンの効きを改善したお話しです!
内窓取付で吹き抜けのエアコン対策
2階から見た感じはこの様な感じです。吹く抜けのお宅でよく目にするシーリングファンが設置されていますね。このシーリングファンは部屋の中の空気を巡回させる役割がありますので、設計段階で室内のエアコン出力や断熱性を計算し適切に活用すれば内窓取付をせずとも良いのでは・・・とも思えますが、年々温暖化が進んでいますので、なかなかエアコンとシーリングファンでは追い付かないのかもしれませんね。
2階から1階を見下ろす事が出来る部分に内窓を取付けて行きます。前面に写真やステレオなど置かれていましたのでここから1階を見る事は殆ど無さそうです。内窓を取付けする為には、まず樹脂サッシ枠を四方に設置しますが、サイズ的には7mm強必要です。こちらの現場では十分な取付けスペースが確保できますので工事を行うには全く問題はないですね。使用方法としては内窓と言うよりも間仕切り窓と言った感じです。
取り付け位置の前面にあった小物などを全て移動して内窓取付工事のスタートです。30~40分後にはこの様に枠の取付が終わりました。間口が広いと言う事もあり今回は4枚建ての窓を設置します。
ホワイト色の内窓を取り付けました。全体的に白が基調の内装なのでデザイン的にもピッタリ格好いい仕上がりになりました。窓の向こう側は空間です。万が一にも窓が外れて落下しない様に、特に念入りに外れ止めを調整し窓が滑落しない様に注意を払いました。
吹き抜けのエアコン対策
今回は内窓を取付する事により、エアコンの冷気が逃げて行かない様に、また、雑音対策にも効果的だったと思います。今回は内窓リフォームでそれなりに費用が掛かりました。もっと安価で効果が見込める吹き抜け対策はないのか?とお考えの方もいらっしゃると思いますので何点かアイデアをお伝えしたいと思います。
カーテンを取付ける
間仕切りを設置したい場所にカーテンを取付けると効果的に冷気を逃がさずにエアコンの効きを良くする事ができます。最近のカーテンは断熱効果が期待できる商品もありますので検討して見るのも良いでしょう。
パネルを取付ける
DIYが得な方はホームセンターなどでパネルを購入して取付ける事で吹き抜けのエアコン対策を行う事が可能です。パネルの中で最も軽量で安価なものにプラスチック段ボール(プラダン)といわれる商品があります。引っ越し屋さんなどが養生の為に使用する事でも知られていますがタタミ一畳程度の大きさ(90cm×180cm)程度の大きさで厚さは3mm程度です。素材はプラスチック系なのでかなり軽量です。折り曲げたりカットする事も非常に簡単なので養生テープなどで貼り付けて間仕切りすれば冷気を逃がさない対策が簡単に取れます。養生に使われる素材なので見た目が少し品祖ですが、コストと施工性は最も高いと言えます。
まとめ
本日は、吹き抜けの間取りでエアコンの効きが悪く、室内の雑音も気になるというお客様邸に内窓取付を行った施工実績を紹介しました。合わせて、内窓以外で安価に済ませる代替案もお伝えしました。ご興味のある方は是非お役立てください。