アルミ樹脂複合サッシとは?メリット・デメリット、後悔しやすポイントを解説

アルミ樹脂複合サッシについて、このような悩みはありませんか?

「そもそもアルミ樹脂複合サッシとは?」

「アルミ樹脂複合サッシのメリット・デメリットは?」

「アルミ樹脂複合サッシで後悔しやすいポイントは?」

機能性の高いことで知られるアルミ樹脂複合サッシですが、メリット・デメリットがあるため、後悔しやすいポイントも存在します。

本記事では、アルミ樹脂複合サッシの概要や特徴、メリット・デメリット、後悔しやすいポイントについて詳しく解説します。

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アルミ樹脂複合サッシとは?

アルミ樹脂複合サッシとは、アルミサッシと樹脂サッシを両方使ったサッシです。

アルミサッシにはサビにくく耐久性が高いというメリットがある一方で、熱伝導率の高さから冬は寒く夏は暑くなるというデメリットがあります。

一方で樹脂サッシは、熱伝導率はアルミサッシの1000分の1ほどと言われるほど低いため、室内の温度が外気の影響を受けにくいというメリットがある一方で、価格が高く紫外線に弱いため劣化しやすいというデメリットがあります。

このような両者のメリットを活かしたまま、デメリットを補い合うことができるのが、アルミ樹脂複合サッシなのです。

具体的には、耐久性の高いアルミサッシを室外側に設置して、熱伝導率の低い樹脂サッシを室内側に設置することによって、アルミサッシの熱伝導率の高さと樹脂サッシの紫外線の弱さを補っています。

このような特徴から、新築やリフォームなどで選ばれることの多いサッシとなっているのです。

アルミ樹脂複合サッシの特徴・メリット

アルミ樹脂複合サッシの特徴・メリットは以下の通りです。

  • 樹脂サッシよりも価格が安い
  • 断熱性能が高い
  • 結露が発生にしくい
  • 太陽光の当たりやすい場所にも設置できる

それぞれの特徴・メリットについて、以下で詳しく解説します。

1.樹脂サッシよりも価格が安い

樹脂サッシは価格が高いことがネックと言われているため、機能性が高くても導入する住宅は少ないですが、アルミ樹脂複合サッシは樹脂サッシの3分の2程度に抑えることができます。

そのため、樹脂サッシを導入したいけれどコスト面が気になるという方にも選ばれているのです。

2.断熱性能が高い

アルミ樹脂複合サッシはアルミサッシに比べて高い断熱性能を誇るため、冬は暖かく、夏は涼しく室内の温度を快適に保ちやすくなります。

また、エアコンの効きもよくなるため、光熱費削減にも効果的です。

アルミ樹脂複合サッシの窓ガラスには、「Low-E複層ガラス」や「真空複層ガラス」などを使用するのが一般的で、空気層やアルゴンガス層など、さまざまな種類がありますが、断熱性能の高い窓ガラスを選ぶと、より断熱性が高まります。

3.結露が発生にしくい

アルミサッシは冬になると必ずと言って良いほど結露が発生しますが、アルミ樹脂複合サッシは結露が発生しにくいです。

結露を放置してしまうと、サッシにカビが生えてしまい、害虫の発生や腐食の発生など、大きなトラブルを引き起こす原因になりますが、アルミ樹脂複合サッシであれば結露の心配は少ないです。

4.太陽光の当たりやすい場所にも設置できる

樹脂サッシは紫外線によって劣化しやすいため、日当たりのいい場所に設置すると劣化が早くなってしまいますが、アルミ樹脂複合サッシの室外側は紫外線に強いアルミサッシとなっているため、日当たりのいい場所にも設置することができます。

アルミ樹脂複合サッシのデメリット

アルミ樹脂複合サッシのデメリットは以下の通りです。

  • 樹脂サッシより断熱性が低い
  • 寒冷地では結露が発生するリスクが高まる
  • 住宅の外観にチープな印象を与える可能性がある

それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。

1.樹脂サッシより断熱性が低い

先ほどもお伝えしたとおり、アルミ樹脂複合サッシの断熱性能は高いですが、オール樹脂サッシよりは若干断熱性能には劣ります。

とはいえ降雪地域などの寒冷地以外でアルミ樹脂複合サッシを採用する分には樹脂サッシと大きな差はないため、寒冷地にお住まいの方は場合によってオール樹脂サッシを選ぶ必要があるでしょう。

2.寒冷地では結露が発生するリスクが高まる

アルミ樹脂複合サッシは結露の発生リスクが低いですが、寒冷地のような室外と室内の温度の差が大きくなってしまう場合は結露の発生のリスクが高まります。

ただ結露が発生するだけであればいいですが、アルゴンガスなどを使用している複層ガラスを採用しており、空気層に結露が発生してしまった場合、窓ガラスを交換する必要があるため、コストがかかってしまう恐れがあるのです。

そのため、寒冷地にお住まいの方は室外との気温の差を最小限にするように気を付ける、オール樹脂サッシにするなどの対策が必要となります。

3.住宅の外観にチープな印象を与える可能性がある

アルミ樹脂複合サッシは、室内側は樹脂サッシですが、室外はアルミサッシですので、住宅の外観によってはアルミのチープさが目立ってしまう可能性もあります。

アルミは価格が安いことからチープな印象を与えやすいですが、最近のアルミ樹脂複合サッシはデザイン性に優れており、チープさを無くしたものもありますので、デザインにこだわってみることも大切です。

アルミ樹脂複合サッシで後悔しやすいポイント

前提として、アルミ樹脂複合サッシの特徴を理解していれば後悔することは少ないほど高性能なサッシですが、中には設置してから後悔したというポイントもいくつか存在します。

アルミ樹脂複合サッシで後悔しやすいポイントは以下の通りです。

  • アルミ部分に傷がつきやすい
  • アルミサッシよりも重量がある

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

1.アルミ部分に傷がつきやすい

アルミは引っ掻きキズに非常に弱いため、軽く擦っただけでも傷が残ってしまう場合があります。

そのため、アルミ樹脂複合サッシにおいてもアルミサッシの部分が傷つきやすいということを覚えておきましょう。

2.アルミサッシよりも重量がある

アルミ樹脂複合サッシは、オール樹脂サッシよりは重量が軽いですが、アルミサッシより重量があるため、アルミサッシに慣れている方はアルミ樹脂複合サッシを開閉するときに力が必要だと感じることもあるでしょう。

慣れてくれば問題ないことが多いですが、はじめのうちは窓が重いと感じる方も多いようです。

まとめ

本記事では、アルミ樹脂複合サッシの概要や特徴、メリット・デメリット、後悔しやすいポイントについて詳しく解説しました。

アルミ樹脂複合サッシは日本でこそまだまだ普及率は低いですが、海外だと一般的に使用されているサッシです。

そのため、今後も日本でさらに普及すると考えられており、利用者が増えれば価格が今よりも下がる可能性もあります。

そのため、リフォームを検討しているという方や新築を検討している方は、アルミ樹脂複合サッシも候補に入れておき、適切なサッシを選べるようにすることが大切です。

ぜひ本記事を参考にして、アルミ樹脂複合サッシについてチェックしてみてください。

Posted by doorrd