玄関引戸が閉まらない!原因はレールの変形だった。(熊本市東区の玄関引き戸修理)

玄関引戸が閉まらない原因のレール写真

熊本市東区のお客様より玄関引戸が急に閉まらなくなったと言うご相談が入りました。「本日ご対応はできますが、日中はガラス交換のご予約が入っている為に、夕方ぐらいの訪問になりますがよろしいでしょうか?」とお聞きすると「取り敢えず出かける予定は無いが、玄関が閉まらないとどこにも出かけられないので出来るだけ早く来てくれませんか?」と言うご要望です。

「承知しました、こちらの現場が終わり次第至急お伺いします」とご案内してガラス交換工事の現場を丁寧且つスピーディに終わらせて次の現場に伺いました。

現場に到着した所、確かに玄関引戸が半開きの状態です。「こんにちわ。ドアードです。玄関引戸の修理にお伺いしました!」と大きな声でお呼びすると奥からご主人様がおいでて下さいました。

「はいは~い。急がせてすいません。。ちょっと困ってしまってね」と状況をご説明して下さいました。以前からも動きが悪い状況が続いており、自分でも修理を行ったとの事です。ホームセンターで引き戸の戸車を購入されてご自身で取替されましたが、良かったのは最初の数日。当初はスムーズに動くようになったと喜んでいたがまた直ぐに元の状態に戻ってしまったとの事。

私の方でも色々と状況を拝見させて頂きました。

熊本市東区のガラス屋。窓ガラス修理、サッシ修理、玄関ドア交換、雨戸修理。窓シャッター取付、網戸製作(修理、張替え)、フロアヒンジ修理交換、窓交換、浴室ドア修理交換、戸車交換、窓とドアの事ならドアードにお任せ下さい。

玄関引戸が閉まらなくなった時のチェックポイント

玄関引き戸を修理する為のチェックポイント

まず、確認しなければならないのは、やはり戸車です。

一度は交換して症状が良くなったという事なので特にこの部分に原因がある可能性が高いです。

戸車の確認

戸車を確認して見ると確かに新しくなっていました。「いつ頃交換したのですか?」とお聞きすると「一週間前ごろに取替えた」との事です。うん。新品だ。ただ、ホームセンターで購入されたのは汎用品戸車と言うタイプの物で”ある程度どの様なサッシにも適合可能な戸車”と便利なアイテムではあるものの取付け方によっては不具合を生じさせる事もあります。

戸車がサッシの奥深くハマり込み本来の役割を果たせなくなると言うものです。今回その様な不具合が発生した様ではありませんでした。

上下の枠との干渉

戸車を確認する時には玄関引戸を一旦取り外して横に寝かせる様に置きます。その時にチェックするポイントがあります。上下枠と玄関引戸本体の干渉です。上下枠と玄関引戸本体が干渉している事が原因で動かない、閉まらないと言う故障が発生する事があります。玄関引戸は少し浮かして手前に引くように外せます。この少し浮かせる作業がスムーズに出来れば問題ありませんが、上下枠が干渉している状態であれば”少し浮かす”事が出来ません。この点もチェックしましたが特に問題は無い様です。

レールのチェック

玄関引戸本体を外してレールを確認しました。引き戸が閉まらない原因が確認出来ました。レールの変形です。明らかに変形しています。さらに、問題なのはレールを固定する為の土台のコンクリートが割れており、中が空洞です。恐らくこの部分の不具合がそもそもの原因でレールの変形に繋がったのではないかと推察出来ます。「お客様、これ、ほら見て下さい。コンクリートが割れています。コンクリートの下が空洞になっているのでこの事が原因となってレールが変形している様です」

玄関引戸レール変形の修理方法

玄関引戸レールの修理

お客様にお見積を提出する為に一度部材の価格等を調べる必要があります。工事の内容は下記の様な感じとなりますのでそれぞれの費用を出していく事でお見積金額を算出して行きます。

引き戸レールの撤去

まずは、既存の変形しているレールを撤去する必要があります。玄関引き戸を取り外して、レールの撤去を行います。

コンクリート斫り及び空洞の埋め戻し

次に、現在レールが取付けられている部分のコンクリートを一旦斫り、空洞になっている部分に砂利や土を入れて空洞を埋める作業を行わなければなりません。このままでは空洞が広がって玄関が傾いてしまいます。

モルタル埋め、新規引き戸レール取付

ある程度、埋め戻したら最終的にはモルタルでしっかり固めて行きます。かなり厚めにモルタルを埋める計画で今後空洞化してもレールが易々と変形しない様に処置していく様に施工を行います。モルタルが乾くのを待ちつつ新規のレールを取付けします。しっかりレベルを確認して傾きのない様に取付けなければなりません。

玄関引き戸建て込み、調整

最終的に引き戸を建て込み、さらに戸車調整を行って玄関の施錠に問題がない様に作業を進めて参ります。実は地味な作業ですが意外とこの戸車の高さ調整は大変です。純正品戸車であれば、引き戸を一回一回取り外さなくても横框から調整ネジを回し高さ調整出来ますが、汎用品戸車は毎回サッシをひっくり返さないと調整出来ないのです。体力を消耗して行く最終作業となります。

熊本市東区の玄関引き戸の修理完成!

上記の工程を見積書に落とし込みお客様にご提出しました。「いくらどうあっても修理してもらわなくては困るからね」とご承諾頂き、修理を行う事になりました。

コンクリートが乾くまでに結構時間が掛かりましたので工事が終わったのは陽が落ちて、周辺のご家族が夕食を食べる時間となりました。最終の戸車高さ調整も上手く行き、召し合わせ錠もスムーズに施錠出来る様になり無事工事完了です。

「大変な工事でしたね。スムーズに玄関が閉まる様になったので本当に助かりました」

ご満足して頂き良かったです。

Posted by doorrd