【プロが解説】玄関ドアを自分で交換する事は可能なのか?DIY中級者以上の方対象。
玄関ドアの交換を検討されている方の中には「自分で玄関ドアをネットで安く購入してDIYで交換すれば安上がりでは!」とお考えの方もいらっしゃると思います。
実際に玄関ドアの取替工事を行うサッシ業者に見積りを出してもらうと、「え!?こんなに工事費ってかかるの?」と思われる方も多く、特にDIYに経験がある中級者以上の方は、玄関ドアの交換ぐらい自分での出来るのではないとか思われる傾向が強い様です。筆者の先輩や友人でも「ドアの交換くらい簡単じゃないの?」とお気楽なイメージがある様です。苦笑。
そこで、今回は玄関ドアを自分で交換する事は可能なのか?について解説して行きたいと思います。
玄関ドアを自分で交換する事は可能なのか?
まずは結論からお伝えしますね。
可能です。
やってやれない事はないので、可能か不可能かと聞かれれば可能でしょう。
しかし、しかしです。
ここからが大切なので最後までお読みくださいね。
きちんと問題なく取付ける事が出来るかは不明です。と、言うよりの難しいと思います。玄関ドアの交換は専門性の高い作業を伴いますのでDIY中級者の方が行うのでも少々難易度が高いかと思います。続けて、その難易度、難点について解説して行きます。
DIY中級者、上級者の方でこの難易度の問題がクリアできればDIYでの玄関ドア交換工事も出来る可能性がグッと高くなります。
玄関ドアを自分で交換する事の難点
玄関ドアはネットで購入する事が出来ます。ネットで「玄関ドア通販」などのキーワードで探すと10万円以下、5万円代などで色々とお洒落な玄関ドアの販売ページが表示されます。
「そう言えば、前回見積りを出した業者は30万円とか言ってたな!5万円ぐらいでお洒落な玄関ドア色々あるじゃん!」なんだか損をする様に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、ネットで販売されている玄関ドアの多くは新築用の玄関ドアなのでリフォームとして玄関を取替える為には使えないかもしれません。
玄関ドアを注文する為に、ドアの発注サイズを出せるか?
まず一番最初の難点ですが、玄関ドアを間違いなく発注できるか?という事です。新築で取付ドアの寸法が最初から設計されている物であれば全く問題ありませんが、ご自身の自宅の玄関ドアを取替えする為には、現時点での寸法だしを行わなければなりません。ドアの沓摺部分はサイズに入れるのか?上部の位置は何処で寸法を出せば良いのか?また横幅の発注寸法は何処で測れば良いのか?
ドア交換の経験がない方はまずこの部分が難しく、間違いをして発注してしまうと返品が出来ないかもしれません。
玄関ドアは枠から替える計画?カバー工事で行う計画?
次に、玄関ドアの工事を枠から交換する計画なのか、カバー工事として既存の枠に新たなドア枠を取付ける計画なのか決める必要があります。現在主流の工事方法はカバー工事ですが、新築用のドアを取付けするので枠から交換しようと考えられている方は、外壁をカットしてカットした部分を綺麗に仕上げる計画と防水処理の方法もしっかり立てておく必要があります。
防水処理を怠ったばかりに漏水をしてしまったり、漏水している事に気が付かずに住宅内部の木を腐らせたりする危険性が発生します。また、漏水は湿気をもたらせるのでそこに虫がつく可能性も出て来ます。
カバー工事だとリフォーム用の玄関ドアを使用しなければならない!
既存の玄関ドアの枠を撤去するには漏水の危険性のあるので、カバー工事でDIYをしよう!と判断した場合は玄関ドアのリフォームドアという事で商品を探さなければなりません。そうすると、さっきまで10万円以下、5万円前後で色々選べた玄関ドアが一気に20万円オーバー、25万円~30万円が相場となって行きます。
価格について安く仕入れる難点も発生します。コストカットの為にDIYを行うのに業者あまり変わらない価格でしか工事が出来ないのであれば、自分で玄関ドアを交換する意味が薄れて来ます。
サッシ問屋さんに問い合わせても一見さんはお断りされる事が殆どです。ネットで色々なサイトからリフォームドアの情報を仕入れて安いサイトで仕入れる事が出来るか。ハードルは高いです。
廃棄ドアの処分などはどうする?
最後はDIY経験者であればどうにかなる難点ですが一応考えておくべき事です。廃棄のドアなど処分先も考えておきましょう。小さな廃棄物ではなので、地域によっては粗大ごみとして出せない場合もあります。民間の処分業者に委託するか、行政機関に問い合わせし処分先の確保も準備しておきましょう。
まとめ
本日は、玄関ドアをDIYで交換する事についてプロの視点から色々とお伝えさせて頂きました。難点と指摘した部分がクリアできれば勿論、ご自身で工事を行った方がメリットは大きいのでチャレンジするのも良いかと思います。頑張って下さい!