フロアヒンジの故障?代表的なフロアヒンジの不具合症状5つ
フロアヒンジとは、玄関入口やエントランス、店舗の入り口ドアに関係する設備の1つで、フロア(床)に埋まっているヒンジの事です。ヒンジとは英語で丁番を指す言語や、支点が不動で回転自由な支持構造の意味を持ちます。フロアヒンジは正にドンと大きな鉄の塊(フロアヒンジ本体)からドアに接合する支持部がつき出して回転をしドア本体を開閉します。ドアの開閉を行う為の”縁の下の力持ち”が正にフロアヒンジです。
本日はそんなドアの開閉に不可欠なフロアヒンジのトラブルについて説明しています。ドアの動きがおかしいな~と感じてらっしゃる方はご一読頂ければ何かの参考になるのではと思います。それでは、どうぞ。
フロアヒンジの代表的な故障症状5つ
業者であれば「あ~これはフロアヒンジの不具合による症状だな。」と明らかに判別可能な症状と、フロアヒンジの可能性を疑う症状があります。ここでは代表的な症状をあ3つご紹介したいと思います。
ドアが急激に早く閉まる様になった
明らかにフロアヒンジの故障の症状です。フロアヒンジの重要な役割の1つにドア開閉スピードの調整というものがあります。ドアに人が挟まれない様に開閉スピードの調整を行います。しかし、フロアヒンジが故障するとこの調整機能が働かなくなりドアが急激に早く閉まる様になるのです。明らかなフロアヒンジの故障です。まだ新しいフロアヒンジであれば本体でスピード調整が出来ますが、10年を経過している場合は交換が必要な可能性が高くなります。
ドアの枠に擦れる様になった
ドアが上の枠に当たったり横の枠と擦れる様になった時はフロアヒンジの不具合の可能性があります。フロアヒンジは床の部分からの支柱でドア本体を固定している思われがちですが、実際には上部の部品であるトップピボットと言われる上枠から出ている支柱とでワンセットとなりドア本体を支えています。フロアヒンジの傾き調整で枠との干渉を解消できる事もありますが、そもそも、フロアヒンジ本体やケースの腐食等により床部分が浮き上がり枠と干渉しているケースが最も可能性が高いです。
ドアに隙間が開くようになった。
ドアに隙間があいたり、扉の鍵のかかりが悪くなったと言うご依頼でお客様の所に伺った場合、フロアヒンジ仕様の扉では約3割程度の確率で不具合の理由がフロアヒンジと言う事があります。フロアヒンジはドアの傾きに大きな影響を与えますので少しの傾きでも隙間が開いてしまったり、鍵と鍵穴の位置がズレてしまい施錠の時に影響を及ぼすのです。ドアに隙間が開いた時はフロアヒンジを疑って調査します。
ドアのストップが効かなくなった
ドアの開閉スピードはフロアヒンジの不具合と解説しましたが、ドアのストップが効かなくなるのもフロアヒンジの影響である可能性が極めて高いです。同様にそもそもフロアヒンジが制御している機能なのでドアを90度開いた時に従来扉が開きっぱなしになっていたのが、ストップ出来ずに自然に閉まってしまう。この様な症状が起こったら「ま~大した影響もないのでもう少し様子を見よう」と思わずに早めの修理をおすすめします。一旦悪くなった症状が自然と直る事はありません。症状は悪化し時間の余裕がなく急いで修理を行わなけらばならなくなり、予算や検討も十分に出来ないまま業者に依頼しなければならなくなった。。リスクを高めますので時間の余裕をもってまずは業者に相談をしましょう
フロアヒンジの油漏れ
表面に現れる症状ではありませんが、フロアヒンジケース内部でオイル(油)が漏れ出している事があります。フロアヒンジ本体内部にはオイルが入っており、オイルを活用してスピード調整等を行っています。このオイルが漏れだしている症状は末期に近い状態でフロアヒンジ交換を行わなければなりません。構造上オイルの継ぎ足しなどは出来ない様になっています。
ドアの不具合を確認したらどうする?
代表的なフロアヒンジの故障の症状を説明しましたが、実際にお客様の使用しているドアの不具合が該当する症状だった場合、早めに対応しなくてはなりません。この時には、自分で修理調整を行う方法か業者に依頼をする方法を選ぶ事になるかと思います。それぞれのメリットデメリットなどを説明します。
フロアヒンジを自分で修理交換する方法
比較的新しいドアであれば自分で調整をする事も可能です。ケースを外して中のフロアヒンジ本体で調整します。詳しくは別の記事で解説していますのでそちらをご覧ください(フロアヒンジの調整方法、スピードや傾きを調整するにはどうしたら良いのか解説。)
自分で修理調整するメリットは勿論コストです。無料で修理する事が出来ますので最も経済的です。一方でデメリットは時間とリスクです。もともと知識があれば良いですが、全くの素人の方がフロアヒンジと言う重要な設備を触るにはそれなりの下準備(知識の習得)をしなければなりません。また一般的な道具(ドライバー等)も必要になって来ますのでもっていなければ買い揃える必要があります。最悪のケースは状態をもっと悪化させてしまう事です。ドアが全く開かなくなったり、外れかかると言うような状況も考えられますので慎重に選択しましょう。
フロアヒンジ修理交換を業者に任せた方がよい状況
フロアヒンジの調整程度であれば素人の方でも頑張れば可能かと思いますが、本体交換やケースごとの交換はやはり経験や知識がないと難しいです。オイル漏れや、錆びてボロボロの場合は業者に依頼をして見積りを出して貰いましょう。コストはかかりますが、今後の安心安全の為だとお考え下さい。色々な業者に見積りを取る事をお勧めしますが、概算でフロアヒンジ交換は
フロアヒンジ本体のみ交換6~10万円程度
ケースごと交換8万~15万円程度
相場の金額となっています。
まとめ
本日はフロアヒンジが原因の代表的な不具合の症状について記事にしました。フロアヒンジの不具合は人が挟まれたり、鍵がかからなくなったりと、深刻な問題に発展する事がありますので、「おかしいな?」と感じたら早めの行動をお勧めします。