クレセント錠が回らない時の対処方法。
クレセント錠とは、引違いの窓サッシに取り付けられている鍵の事です。就寝時や外出する時に半回転させる事により窓を開かない様にする防犯上かなり重要な設備となります。毎日のように開閉する窓であれば日常クレセント錠を触っているのでちょっとした不具合にも敏感に対応出来ると思いますが、しばらく閉めっぱなしにしている窓などではクレセント錠を回そうと思っても回らない時があります。
本日はその様なクレセント錠が回らない時の対処方法について解説しました。参考にしてみて下さい。
クレセントが回らない4つ原因と対処方法
クレセントが回らなくなる原因はいくつがありますのでその原因をまずは明確にしていきましょう。
経年劣化による固着
ありがちな原因としてはしばらく使用していなかった為、経年劣化や埃などが原因で固着している事があります。最近のクレセントは柄の部分が長くさらに樹脂製のものもあり多少の固着であれば柄が長いのでテコの原理で開錠がしやすい物もありますが旧来品のクレセント錠は柄の部分も短く固着してしまった場合はかなり回すのに苦労します。
解決方法
シリコンスプレーなどを噴霧し小刻みにクレセントの柄の部分を”カタカタ”と揺する様に動かします。しばらくして又シリコンスプレーを噴霧し数回繰り返しますが、噴霧する場所は回転軸の部分とクレセントの受けとクレセントが接している部分です。柄が短いようでしたらペンチなどでつまんで作業をした方が力も入るので良いですがあまり無理やりに動かすとクレセント錠が壊れてしまいますので丁寧に作業をしましょう。
クレセント錠が壊れている
クレセントの回転軸が壊れている為に噛んでしまってクレセント錠が回らない事があります。クレセント錠は15年~20年が耐用年数なので期間が経過した場合は回らなくなる可能性もありますので早めの取替をお勧めします。開かない状況であれば防犯上問題はありませんが、逆に閉まらなくなった場合は緊急性を要すことになります。不具合を感じたら早めに対処しましょう。
解決方法
クレセント錠の交換を行います。サッシ屋さんに依頼すれば開錠から対応してくれます。自分で交換出来そうな場合はペンチなどで無理やり外して下さい。壊す勢いで外せは中の心棒が割れてクレセントが回るはずです。その上でホームセンターやネットで部品が販売されていますので大きさや形状などを間違えない様に取替を行いましょう。クレセント交換の注意点を記述した「クレセント錠を自分で交換。絶対に注意するべき、たった1つの事!」こちらの記事も合わせて読んでみて下さい。
受け側との距離やバランスが悪い
クレセント錠と受けの距離が近すぎたり遠すぎる場合は”ガチッ”ときつめに鍵がかかっている事があります。この様な場合はクレセント錠と受け側のの調整が必要となってきます。固着しているケースと同様にシリコンスプレーなど潤滑剤を使用して一度クレセントを回す必要があります。
解決方法
プラスドライバーを用いてクレセント側、受け側の取付けネジを少し緩めます。多少動けば良いのでネジを全て外す必要はありません。スムーズにかかる位置に調整し、改めて固定すれば解決です。
補助ロックが掛かっている
ウッカリミスで補助錠はついていませんか?補助錠がロックされているのでクレセント錠が回らないという事もあります。補助錠はツマミタイプの物や、キータイプのものなどあります。今一度既存のクレセントを確認してみましょう。
解決方法
補助錠を開錠する事でクレセントが回る様になります。例えば実家のクレセントが回らない場合など自宅とは違う物が取付けられていると思われますが、補助錠付きの可能性もありますので注意深く確認してみましょう。
クレセントが回らない時は誰に修理を頼む?
基本的にはサッシ屋さんやガラス屋さんに修理をお願いする事になります。業者の方もどうしても回らない場合は”壊して”たらしい物を取付けましょうか?と提案する事になります。便利屋さんや近くのおじさんに依頼するのもありですが、クレセントの背板を落としてしまってはちょっと面倒な事になりますので専門の方に見てもらう方が良いと思います。
クレセントが回らない修理代金
簡単な作業で終われば、6,000円~8,000円程度が相場です。クレセントを交換する事になれば12,000円~15,000円ぐらいになると思われます。業者によっても金額が異なるので事前に確認する様にして下さい。
まとめ
本日はクレセントが回らない時の対処法という事で、故障の原因とその解決策を解説しました。いつも使用する窓でもクレセントの動きが悪くなった時には出来るだけ早く対処する事で考える時間もゆっくりあるので冷静な判断が出来ると思います。決して壊れてから対処しようとは思わないで下さいね。