内窓を賃貸住宅(マンション・アパート)でも設置して良いのかお悩みの方へ!
冬場に需要が高まる内窓、結露対策や断熱効果を高める目的、都心部では防音効果に期待して内窓を取付けられる方も多くいらっしゃいます。持ち家であれば取付に際しそれ程悩む事はないと思いますが、お住まいが賃貸住宅の方は「内窓を勝手に取り付けて大家さんに怒られないかな~」と心配される方もいらっしゃると思います。今回は、そんな賃貸住宅にお住まいで”内窓”を取付けたい方向けの記事になっています。私の娘が住む賃貸住宅で内窓を取付けた裏技的な取付事例も紹介しています。
賃貸住宅に内窓設置は基本的に出来る!
見出しに答えらしきテキストが入っていますが、事前に大家さんに許可をもらった上で取付すれば問題ない。ただし、勝手に取付すると後々トラブルになる。その上で、入居者には原状回復の義務があるので大家さん許可をもらっても最終的には内窓を取り外して元の状態にしなくてはならない。
原状回復の壁
大家さんの許可を頂ければ賃貸住宅でも内窓設置は可能ですが、あなたが退去する際には原状回復と言う責任を負わなければなりません。原状回復とは借りた時の状態に戻して退去すると言う事です。経年劣化でクロスの色が変わったり画びょう程度の穴は原状回復の対象にならない事がありますが、内窓を取付けする場合は”ビス”で内窓の枠と壁や床を固定します。この”ビス”での固定は内窓の大きさにより15~20箇所程度のビスが打ち込まれます。ほぼ間違いなく”ビス穴”を塞ぐ原状回復の責任を負う事になります。
大家さんが「いいよいいよ、、内窓取付けて下さい。」と気軽におしゃっても現実この原状回復に何万、何十万と費用がかかる可能性があります。そうそう安易に内窓を取付けると後で思わぬ出費になる事もありますので注意が必要です。
私が賃貸住宅に内窓を設置した方法
賃貸住宅に内窓を取付ける最大のネックはビス打ちの穴をどうするか?と言う事です。実は私の娘が賃貸住宅に住んでいた時に「お父さん、この部屋国道に面して凄くうるさくて眠れないんだけど・・何か対策できないの?」と相談があり賃貸住宅に大家さんの許可を得ずに内窓を取付けた事があります。”大家さんの許可を得ず”ってさっき”大家さんの許可をもらう”って話して辻褄が合わなくないですか?とご指摘は受けそうですが、私が行った方法は”ビス”を使用しないので穴も開きません。穴補修の必要がないので敢えて大家さんの許可を取っていません。
この方法は特に推奨できる方法ではありませんが、ま~ガラス業者ならではと言うところでしょうか。推奨している訳ではありませんのでご注意下さいね。あ~こんな考え方もあるんだ程度でご認識下さい。
両面テープでくっつける
そう、ビスで固定せずに業務用の両面テープで内窓の枠をくっつけました。ネジ穴が開きませんので穴の補修を行わなくても良いです。退去時には接着した両面テープは綺麗に剥がさないといけませんが、それは知り合いの清掃業者さんに相談しました。
コーキングでくっつける
両面テープよりのより強度が増すのはコーキングですね。ただ着けすぎると退去の際コーキングを綺麗に剥がす作業がかなり大変になります。内窓の枠が落ちて来ない程度に両面テープと併用して少量付けました。色も回りの色も考慮して目立たない色にし極力目立たない様に。
内窓の接着取付はDIYしか無理かも
内窓取付はそんなに難しくありません。左右の横枠を取付けて上枠、下枠を取付け。枠にガラス障子を建て付けて、調整すれば完了します。詳しくは別記事で解説していますのでそちらを参考にして下さい→(内窓をネット通販で購入してDIYを行う場合の注意点、メリット・デメリットを解説します。)前述した接着での取付は個人的に行うDIYでは良いかもしれませんが、当社も含め業者は対応出来ないと思います。メーカー想定の正規の取付方法ではないですからね。何かあった時に責任が取れません。
賃貸の内窓施工は原状回復内容も事前に決めるのがベター
「器用にDIY出来る人はいいけど、そんなやった事もないし出来ないですよ。」そのようにお考えの方は続きを読み進めて下さいね。業者に内窓設置を依頼したいとお思いの方は事前に大家さんの許可を得ましょう。その上で退去時の原状回復計画も同時に考えておく事が大切です。私の体験談では穴を開けない方法で内窓を取付けしましたが、一般的な取付方法ではビス穴を開ける事になるのでその穴の補修方法を大家さんと細かく打合せしておく事が一番間違いのない方法です。
リペア補修で問題解決
リペア補修とは壁や床の傷などを補修する事です。専門の業者がいますのでその様な傷の補修専門業者に”ビス穴”を綺麗に元に戻してもらえばOKです。費用は20,000円~30,000円程度が相場です。穴の数や地域によっても異なりますので予め業者に連絡し、費用の概算などを確認、この予算も内窓取付の際に考えておくと良いでしょう。また、リペア程度の補修で大丈夫なのかも事前に大家さんに相談し”補修の程度”も予め決めておけばトラブルにならずに済みます。高級賃貸マンションなどで、「そんな簡単な補修では困る。内装業者に入ってもらって全体的にやり替えてもらう!」など言われる事が無いとは言えません。その場合は数十万円の費用がかかると思われますので内窓設置を行うか、諦めるか、引っ越すか、検討する事になりますね。
まとめ
本日は賃貸住宅で内窓の設置を検討されている方向けに記事を書きました。参考になれば幸いです。