RYOBI(リョービ)万能取替用ドアクローザーS202PとS203Pの取付け方法を解説。
築年数が経過したご住宅ではドアの開閉不具合と言うトラブルが発生します。”ドア”は必ず開閉しますのでドア開閉に深く関係する部品、ドアクローザが経年劣化の為に故障するトラブルも少ないありません。
ドアクローザーのトラブルの場合はドアクローザーを交換する事により解決しますので、今回はドアクローザー交換について解説して行きます。
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RYOBI取替用ドアクローザーS202PとS203Pについて
RYOBI(リョービ)と言うメーカーが万能タイプのドアクローザーを販売しています。このドアクローザーは業者の人も使う商品で、勿論一般の人もネットで購入可能です。そんな中、もっとも使用する場合は多いS202PとS203Pのドアクローザーですが、何が違うのでしょうか?
S202Pは木製ドア・アルミドア用
S203Pはスチールドア用
この様な違いがあります。もう少し詳しく説明すると、S202Pはドア重量が45Kg以下で、ドア幅が900mm以下のパラレル型ドアクローザーの取替に使用できます。また、S203Pはドア重量が65Kg以下で、ドア幅が950mm以下のパラレル型ドアクローザーの取替に使用できます。
補足ですが、S202、S203と言う商品もあります。品番末に「P」がついていない商品ですが、これはスタンダード型のドアクローザー取替用となります。重量やドア幅は「P」が付いている品番と同様の違いです。
万能取替用ドアクローザーは本当に万能なのか?
実は、リョービの万能ドアクローザーは解釈のしようで万能ではないです。既設ドアクローザーに対して取付出来ない形状のドアや加工が必要なケースがあるからです。
ただ、広い視野で見るとかなり万能に近いと個人的には感じています。私たち業者は大勢のお客様に対応しますのでS202P、S203Pがあれば7~8割のお客様のドアクローザー交換に対応できます。こういった意味ではかなり万能です。
ただ、一般のお客様が自分の自宅のドアを修理しようとドアクローザーをネットで購入して取替をする時にはリョービ万能取替用ドアクローザーS202PもしくはS203Pが適合するか否かは0か100です。
適合するば100点
適合しなければ0点
私どものお客様でもS202P、S203Pをネットで購入したが取付出来ないとご相談頂く事もあります。そもそも既設ドアクローザーがS202P、S203Pに適合出来ないものだった事も少なくありません。
この点に関しては事前に適合可能か確認する事が必要となります。
RYOBI万能取替用ドアクローザーS202PとS203Pの取付け方法を解説
RYOBI(リョービ)のドアクローザーS202P、S203Pの取替方法は同じです。前述したように対応出来るドアの重量とドア幅が違うだけです。従って今回はS202Pを取付けた現場の写真で解説して行きたいと思います。商品を購入したら取付説明書も同封されていますので、説明書と合わせて見て頂ければより理解できると思います。
既設ドアクローザの取り外し
既設のドアクローザーが壊れていましたので、取り外します。詳しい取外し方法は「DIY必見!ドアクローザーの取外し方、たった3ステップで完了。」で解説していますので参考にして下さい。
ドアクローザーを取り外した状態です。
ブラケットの取付け
次にブラケットを取付けて行きます。
ブラケットは写真の様にその本体が室内側に飛び出す方向が正しいです。逆に取付するとドアに当たってしまい、ドアが閉まりません。赤〇で囲っている所がブラケットを固定するビスです。4か所ビスを取付けるのですが、ここの部分はフリーになりある程度の範囲で調整可能です。取り外した既設ネジ穴を利用して同じ所にビスを打ちます。中には既設ビス穴が3ケ所しかないものもありますが、その場合は別に1か所ビスを打つ事になります。木製枠であればそのままビスを打ちます。スチール枠であればタッピングで下穴を開けた上で新たにビスを打ちます。
固定金具の取付け
続いて、ドア本体に固定金具を取り付けして行きます。
この固定金具を取り付けは重要な部分です。同封の説明書に記載がありますが、ドア上部から既存ネジ穴までの長さによって、写真の赤〇の穴を使うか、今、実際にビスを打っている穴を使うか決まります。この工程を間違えるとドアクローザー本体の取付けられる位置が変わってきますので上手く動かない事になります。説明書を見ながら慎重に行って下さい。
スライド取付板の取付け
ドアクローザー本体を取付ける為の板を先程取付けた固定金具に取り付けます。
この板は最初軽めに仮止めして位置を合わせて固定する必要があります。その合わせる位置とはスライド取付板に刻印されている矢印とブラケットの中心部分を合わせる位置の事です。
ドアを閉めて室内側から矢印とブラケットの中心を合わせて、スライド取付板を固定します。
ドアクローザー本体の取付け
ドアクローザーは天地が同じです。どちらが上か下か決めるには”吊元”がどちらにあるかで決めます。吊元とは丁番が付いている方です。
吊元側と書いていますのでそちらが吊元側になり、ドアクローザーのスピード調整部分が吊元と逆側になる様にドアクローザー本体を取付けます。
本体の上部にアームも取付けます。
アームの結合
ブラケット側のリンク(棒の部分)は長さの調整が可能です。本体に取り付けたアームと丁度良い所で結合(アームの先端をリンク先端の穴に差し込みます)します。
専用のネジで接合部分を固定し完了です。
ドアストップ位置及び開閉スピードの調整
最後に、開いた状態でドアを止めるストップ位置をブラケットの部分のネジを閉める事により調整します。
方法は簡単です。ドアを止めたいお好みの位置までドアを開き、付属の工具でブラケット部分の所定のネジをキツク閉めるだけです。ドア開閉のスピードをお好みに合わせて調整すれば完了です。
まとめ
今回は、RYOBI(リョービ)の取替用万能ドアクローザーS202P、S203Pの取付け方法について解説しました。”万能”と銘打っていますが100%どんなドアクローザーも取替可能と言う訳ではありませんので注意が必要です。商品に実際に付属している取付説明書を合わせてこの記事を見て頂けるとスムーズに取付出来ると思います。