戸車の種類と交換方法、交換費用について解説しています。

引戸には必ず取付られている戸車。

玄関の引き戸から始まって、室内建具(部屋と部屋の仕切り、または部屋と廊下の仕切り)の引き戸、各部屋にはほぼ間違いなく窓があります。窓のサッシにも戸車は取付られています。また網戸にも戸車はありますね。

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戸車の種類

サッシ用戸車

サッシ窓などで使用される戸車です。各サッシメーカーにより多くの仕様があります。また15年、20年以上と経年サッシの戸車には入手困難なモノもあります。純正部品が一番良いですが入手できない場合は取替用戸車を使用します。

網戸用戸車

サッシ用戸車に比べて小ぶりな外観です。網戸用も通常網戸・持ち出し網戸などにもよって種類が多様です。

下の画像は持ち出し用の網戸戸車です。

木枠(建具用)用戸車

室内の引き戸で使用される事が多いです。

ものにもよりますが、木製の建具に釘やビスで打ち付けられているケースが多く築年数の古い家の和室で使用されている所を良く見かけます。洋風の家・和風の家と分けると圧倒的に和風の家で使用されています。洋風の家は引き戸よりもドアの方が多く使用されていますね。

ハンガードア用戸吊車

最近の新築住宅なので見かける事も多くなってきました。店舗などでは比較的よく見かけます。車が下(床)ではなく、上にあるタイプです。洋服を掛けるハンガーの様に吊り下げられているのでハンガードアと言います。吊り戸とも言います。天井の枠の上を戸車が可動してドアの開閉を行います。

戸車の交換方法

サッシなどで品番が分かるものは品番から戸車を調べる事も可能です。もし品番が分からない場合は画像やサイズから部品を探す事になります。種類により部品を探す事に一番時間がかかる事もあります。

部品のあるなしに関わらずどの戸車を交換する場合にも共通するのですが、まずは”戸”を取り外す事です。戸を外したら腰高程の台に寝かします。

サッシ戸車の交換方法

種類によりますが下框を外して既設の戸車を取り外します。その後新しい戸車を取付し元に戻し完成です。

網戸用戸車の交換方法

網戸用は純正部品を探すよりも取替用戸車で代用した方が簡単です。網戸用の純正部品を探そうとしても中々見つからないケースが多く時間を浪費してしまいます。取替用戸車はホームセンターなどで販売されていますので比較的簡単に入手可能です。セレクトポイントはサッシの幅と奥行きです。取替用戸車は網戸サッシの”カチャッ”と嵌め込みますのでサッシの溝幅と奥行きとが取替用戸車と適合していなければなりません。サッシの溝幅と奥行きを間違いないように測り適合戸車を嵌めこむだけで設置完了です。(既設の戸車はドライバーとペンチがあれば簡単に取り外し可能な物が大半です)

木製(建具用)用戸車の交換方法

釘やビスで取付けられている事が多いので釘かビスを引き抜き新しい戸車を取付直すだけで完成です。同じものを探す場合は一度既設の戸車を取り外し現物を持ってホームセンターに向かう事をお勧めします。サイズの間違いもなく同等品を入手する事が可能です。

ハンガードア用吊車の交換方法

ハンガードア用の戸車交換は特殊なモノも多く基本的には業者に依頼する方が良いです。ご自分で交換されたい場合はレールに吊るされている戸車が確認出来るように天井の一部、もしくはレールのパネルなどを分解します。(機種により多様なケースあり)一般家庭の吊り戸は戸先のプラスチック部分を操作し吊車と戸を分離し吊車を交換して行きます。

戸車の交換時期

私共も日々戸車交換のご相談を受け付けています。 あくまでも経験値ですが 概ね20年前後で戸車の動きがおかしくなる事が多いようです。一度不具合が発生すると戸車の修理と言うのは現実的ではなく、”交換”を余儀なくされると言うのが実情です。

戸車交換の費用

DIYで交換できれば部品代金のみです。1000円~5000円以内が概ねの価格帯です。一番コストが安くすみます。

業者に依頼すると部品代とは別に8000円~15000円程度の費用が発生するのが一般的です。ただ、難易度の高い作業や入手困難な部品を調査特定する場合は別途費用が発生するケースもあります。

まとめ

戸車について種類・交換方法・費用を記事にしました。難易度の低いものはDIYでも十分可能です。ただその見極め(難易度が高いのか低いのか)が一番難しかったりもします。自分で出来ると思ったら元に戻らなくなったので見に来て欲しいと言うご相談もたまにあります。DIYで戸車交換する場合はあまり無理せずお怪我のないように頑張ってみて下さいね。

Posted by doorrd